ワイモバイル版Nexus5xをSIMフリー化して格安SIMを挿してみた
ワイモバイル扱いのNexus5xは、購入からおよそ半年を経過するとSIMフリー化することができるので、My Y!mobileを開いてサクッとな。 手数料は、My Y!mobileからなら無料、ショップに依頼すると有料です。 発行された解除コードに"-"が含まれていて一瞬戸惑ったものの、手続き自体は簡単。 ちなみに解除コードで入力するのは16桁の数字だけで大丈夫でした。 ま、最初からSIMフリーで売れよって話ではあるんですが。
ドコモ回線の格安SIM(mineo・U-mobile)を試す
Google版/ワイモバイル版/ドコモ版のNexus5xの差、主として対応バンドの違いについては不勉強につき知らないのですが、埼玉県南部らへんでは、とりあえずドコモ回線の格安SIMでも問題無く繋がるようです。 そんな格安SIMの中から、mineo(公式サイト)のドコモプラン シンプルコースと、U-mobile(公式サイト)のプリペイドSIMを使ってみた感想を簡単にまとめてみました。
■通常時の回線速度
埼玉県南部らへんの土曜日15時頃、SPEEDTESTアプリで測定した回線速度はこんな感じ。 数字はダウンロード/アップロード、単位はMbpsです。
トライアル | mineo(Site1) | U-mobile(Site1) | mineo(Site2) | U-mobile(Site2) |
---|---|---|---|---|
1 | 8.93/6.80 | 2.44/6.38 | 9.15/3.79 | 5.41/1.96 |
2 | 5.89/4.70 | 2.29/5.05 | 11.89/5.03 | 5.02/1.69 |
3 | 9.92/4.39 | 2.18/4.86 | 17.93/5.11 | 4.20/1.12 |
4 | 14.24/5.80 | 2.12/4.14 | 14.10/5.30 | 4.27/0.94 |
5 | 13.99/3.20 | 2.11/6.18 | 12.91/4.84 | 5.04/1.54 |
格安SIMを巡っては回線速度測定サイトだけのチートが話題になりましたが、普通に使っている時の印象と乖離はしていないので、参考にはなると思います。 ビットレートの高いストリーム動画を観たりするので無ければ、双方とも特にストレスは感じません。
■低速モードで大きな差
最初に断っておきますが、U-mobileについてはプリペイドSIMの低速モードと通常サービスの低速モードの扱いが全く同じかどうかが不明なので、あくまでもプリペイドSIMでの挙動ということでひとつ。
双方とも規定の容量をオーバーすると、200kbpsの低速モードに移行します。 mineoについては専用のアプリを用いて任意に高速モード/低速モードを切り替えることが出来るので、今回の比較ではこのアプリを用いて低速モードに設定しています。 理論値を謳う高速モードとは違い、通常の状態であれば低速モードではほぼスペック通りの速度が出るのでSPEEDTESTの結果は省略します。
まずmineoですが、低速モードでもストレスなく夜間にポケモンGOがプレイ可能なレベル。 ウエブブラウズも余計な画像などが無ければ特に問題無し。 当然ながらツイッターやLINE等のSNS、メールクライアントも問題は無いので、普段は低速モードで運用して容量を節約、ここぞという時だけ高速モードなんて使い方が良さそうです。 テザリング時も同様。
一方、U-mobileについては同じ時間帯でほとんど使い物になりません。 Googleで検索した結果は表示出来てもリンク先のサイトが開けない、メールクライアントで新着件数は分かってもメール本文が落とせない、ポケモンGOはログイン出来なくてイライラ、という体たらく。 かろうじてLINEのテキスト入力ならなんとか。 パケットがマトモに流れないので待っていても無駄です。 買って挿すだけのプリペイドSIMは便利ですが、運用については要注意といったところでしょうか。
■ワイモバイルと比較すると
この二つの比較では優秀なmineoですが、ストレス無く使えるのはあくまで回線に余裕がある時だけ。 回線が混雑してくると、高速モードですらU-mobileの低速モードより多少はマシなレベルにまで落ち込みます。 例えば朝のラッシュアワーの駅とか。 ここらへんはワイモバイルとは歴然とした差がありますね。 そもそも、このシチュエーションだと本家のドコモよりワイモバイルの方が優秀だったりしますけど。 格安SIM扱いになることもあるワイモバイルですが、ソフトバンクのサブブランドとして全国的にショップを展開しているし、位置付けとしては準キャリアといったところでしょうか。 なので、比較の対象にすること自体、無理があるかもしれません。
結論としては、ケースバイケースで回線品質が大きくぶれるのを許容できるかどうかが、格安SIMを使った時の満足度に大きく影響するのではないでしょうか。 ぶっちゃけ安いからしょうがないで納得する人も多そうですけどw