新種を探そう!

独立行政法人海洋研究開発機構
http://www.jamstec.go.jp/jamstec-j/PR/0602/0222/index.html


だいぶ前のニュースですが、クジラの骨に集まる珍しいゴカイの新種(俗称:ゾンビ・ワーム)が見つかったとかいう内容です。 リンク先の記述によると、この仲間については今までに3例しか報告がないそうです。 さすがに海中で特異な生態の生物だと、まだまだ新種が見つかるようですね。 
これが陸上になると、そうそう新種なんて見つかりません。 普通に野山で目に付くレベルの生物は、ほぼ100%既知種だと思って間違いないです。(似た種がごちゃごちゃいてマンドクセので放置されてて独立した種として記載されてない、とかはありますがw) なにせ人様が自由に行動できるので、目に付いたもんは片っ端から調べまくりの記載しまくりです。


じゃあ新種探すのは海しかないの?となりますが、実は海以上に人様が自由に行動できない領域がありまして… それは地面の中です。 「あんた地面の中って岩や土で埋まってて生物なんかいないでしょ」と思われるかもしれませんが、意外とそうでもなかったり。 地面の中は地下水が流れていますが、地層の関係で粘土質が堆積して水が流れる部分が空洞化したりすることがあります。 そしてこんな空間でも生物が活動する場として成立します。 もっと地表に近い部分でも、ガレ場みたいな石ころが堆積して出来た空間で活動する生物もいます。 たとえばガロアムシとか。


こんな場所に棲んでるムシを探すとなると、もはや昆虫採集とは言えません。 ツルハシ片手にここぞという場所を掘りまくりなので、ただの土木工事ですね。 地面に穴を掘るという作業はやってみるとわかりますが、内に秘めたプリミティブな情熱が沸いてきます。 そして、それに突き動かされるように一心不乱に掘りまくると。
なにせ表面から見てどうなってるのか想像するしかない場所を探るわけですから、朝から晩まで掘りまくってでかい穴が出来ただけ、という事態が多々発生するのが虚しかったりしますけど、意味不明な達成感は得られるかもしれませんw(もちろん、掘った穴は元通り埋め戻しておくのは常識です。)


W杯で鬱憤が溜まってる人や、仕事がうまくいかなくてイライラした人で、ぜひ穴を掘ってみたいという方がいらっしゃいましたら、当方までご一報ください。 運がよければ新種のムシにあなたの名前がつくかもしれません。