高橋さん家と新垣さん家〜即興演劇サードステージ 青山円形劇場(2010.10.27 13:00/18:30)

初回の本編について "つづけ" で振ってスルーする得意技(id:anomala:20101025#p2)を繰り出していますが、こちらとまとめてということでひとつ。 それにしても、週ど真ん中の平日に 2 公演観るってどんだけヒマなんだよーという話なんだけど、チケットを押さえていたからしょうがない。 ま、たまにはこういう週があってもバチは当たらないはずw
青山劇場
写真は初日の開場直前に撮ったものです。 青山円形劇場(青山劇場)といえば「こどもの樹」ですね。

ステージ&客席 Part.2

リハどころか事前の打ち合わせを 5 分しかやっていない(by ガキさん)だけはあって、進行そのものも手探り状態なわけですが、初回と違うところがありました。 まず、すごく気になっていたホワイトボード。 なんと配置が初回と 180 度反転していて、Cブロック・Dブロック方向が正面相当になっていました。 さすがに古厩さんがメモりまくりだし、ジャマだからといって撤去するわけにもいかないとみえそのままだったんだけど、なんと出演者の座る椅子も含めて、ステージ上の配置そのものを回転させるというワザを繰り出していましたねー。 懐かしのコマ劇場のようには回転しないので、自力で。 まるで子供のようにズルズルと椅子を引きずりながら歩くガキさんとか、誰かに突っ込まれていたような気がしますw もっとも、キッチリと角度を決めて移動していたわけではないので、各ブロックに平等であったかどうかは謎かもしれません。 でも、固定よりはずっとマシだったように思います。
もう一点、セットにあったソファーが撤去されていたのも評価できますね。 あれは誰がどう見てもジャマだったので。 ソファのかわりには、背もたれのない低い椅子 3 脚をテープでくっつけた、手作り感溢れまくりの長椅子が登場していました。 ここらへんのアバウトさも即興劇ならではのノリなんでしょうけど、良い方向へ行くのならどんなノリでも歓迎です。 そいや休憩時間のトークの時に、丹羽さんがこの椅子を見て「ニトリの協賛をつければよかった」みたいなことを言ってお客さんの笑いを取っていましたね。


とかなんとか、これを書いているのは金曜日午後の青山のマックだったりしてw いきなりですが、ここで今日(最終日)の状態をば。 なんと D ブロックの大部分を潰してカメラをセッティングしている関係で、正面方向はC・Dブロック側で固定です。 それでも前半は地味にローテーションをしていたんだけど、さすがにカメラが固定だと動ける範囲は限られますねえ。 この回(水曜日)も一応カメラが入ってはいましたが、ハンディカムみたいなコンパクトなタイプで手持ち撮影をしていたので、ソースとしては弱いです。 とちくるって DVD にするとしても、せいぜい特典映像じゃないかなー。 今日は 3D カメラがメインで、丹羽さんは何か作る気満々のようですが、どういう形で世の中に出るのか、はたまたお蔵入りなのか、期待せずに待っていますか。

本編

公演タイトルどおり、二人とゲスト(初回は立川志ら乃さん、この回は昼が大堀こういちさん、夜がパパイヤ鈴木さん)による即興劇なんだけど、古厩智之さん仕切りの演劇ワークショップみたいなコーナーにかなりの時間を割いていて、これも含めてひとつのパッケージですかね。 これから演じる劇のテーマやアウトライン等について、ステージ上の三人はもちろん、観ているお客さんも生徒に見立てた演劇教室みたいなノリで、1時間30分ほど。 "教室" という、そのものズバリの言葉も多く使われていたし、漂う空気もまさにそんな感じでした。 
ここは見方を変えると公開打ち合わせみたいなものなので、そういう意味でもすごく興味深いです。 古厩さんがいろいろとインタビューをして、お芝居の骨格として使えるレベルまでまとめ上げていく過程そのものはもちろん、ステージ上の出演者とうか愛ちゃんとガキさんの、他の出演者の話を聞いているときの表情なんかは何気に貴重なのでは?と思います。 当たり前だけど野良ヲタが打ち合わせに参加する機会はないですからねw お芝居のテーマに沿ったネタ、男性ゲストは、どちらかというと(狙って?)、ダメもしくは情けないもしくは軽蔑されてもしょうがない内容(もちろん女性がらみ)のものが多くて、大人の男性なら苦笑いとともに共感できなくもないんだけど、愛ちゃんとガキさんの反応は…w 露骨に軽蔑の眼差しをゲストに向けるガキさんの姿、なんて光景が目の前で展開されただけでも参加して良かったと思わずにはおれません。


なんで秋ツアーの最中にこんな舞台を突っ込んでいるのか謎でしたが、事前の準備がまったくいらないからでしょうね。 もちろん、5 日間連続 7 公演はそれなりに気力・体力を消耗するには違いないけれど、舞台関係で一番面倒そうな(時間がかかりそうな)部分がばっさり省略されているのは大きいと思います。 この舞台自体は、いつか二人でやるかも?みたいな話は前からあったそうで、たまたまこのタイミングだったと。 丹羽さんの話のニュアンスからすると、青山円形劇場のスケジュールがが空いていたというのもキッカケのひとつだったように感じられました。


と、とりとめのない話で先に進まないので、続きは最終公演が終わってからまとめてということで。