モーニング娘。 コンサートツアー2010春 〜ピカッピカッ!〜 東京厚生年金会館(2010.3.19 19:00)

待ちに待った娘。ツアーの初日ですねー。 珍しく平日の公演ですが、おやぢらしく手慣れた根回しにより無理なく仕事を切り上げることが出来て何よりです。 最近は小さめのハコのライブばかり参加しているので、久しぶりのホール公演、セットリストは当然ながら、ステージ構成も含めてホールならではの演出が楽しみです。 どんな感じなんだろ?
東京厚生年金会館
ブレブレの写真は、電光掲示板で馴染みのエントランスです。 観やすいとは言い難い会場ですが、ハロプロ以外でも何度も足を運んでいるし、ホール入口のソファーだとか花の列だとか、独特の雰囲気は捨てがたいものがあるだけに、今年度末でのクローズは少々寂しいですね。

本編

全体的な流れは、かなりオーソドックスというか、特にひねりもなく直球勝負という感じですねー。 ここ数年のツアーの中でも、一番シンプルな感じじゃないかと思います。 今回はグループとしての娘。を前面に出すというコンセプトゆえ、凝った構成が取りにくいというのはあるかもしれません。 ここらへんの影響は演出面にも現れていて、見れば思わず「えーーー?」と声を上げたくなるような、ある意味新鮮な場面があります。 実際、客席の声は相当なものでしたから。 まあ、いい意味での驚きではない点が少々アレですがw
他に手がないわけではないのに一番安直な方法を取っているのは、リハーサルも含めて時間が足りなかったとか? MC でリハーサルが短かったという主旨の発言があったくらいなんで。 直前の繋ぎでどうにか形にはなっているものの、あからさまに手抜きだなーと感じさせるのは損な気がしますね。 その他、楽曲と衣裳がえらいミスマッチで構成に無理があるのでは?と思わせる箇所もあるし、作り込みが足りない印象は否めません。


もっとも、直球勝負で来たということは、見方を変えればパフォーマンスそのものに自信があるからこそ。 年二回の全国ツアーを連綿と続けて来ているのは伊達ではないし、実際、娘。達が最も輝いているのはステージ上と言っても過言ではないでしょう。 演出面がやや物足りないのは確かだけれど、コンサートの核は楽曲と歌とダンスなわけで、ここさえ押さえておけば後は野となれ山となれでも全然オッケーな気がしないでもなかったり。


□セット
シンプルなデザインでコンセプトはよくわからないですが、低めの平台+高い台というか二階というか、そういう作りです。 センターから三方向へ伸びる階段が特徴的ですね。 中央にはアスペクト比 16:9 の大きめなスクリーンがドンと。


□セットリスト(前半)
演出面が物足りないとか書いていますが、オープニングがなかなか凝っています。 シアトリカルというかなんというか。 見逃すと勿体ないので遅刻しないように出かけましょう。 つうことで、流れにそってネタバレ全開で簡単にぃにぃ。 公演時間は 1 時間 55 分くらいでした。 


オープニング

  • スクリーンに映る満月と狼のシルエット。 そこへあたりを伺いながら登場するウサギの衣裳の娘。さん達。 という演出なんだけど、一応 M01 のプロローグなのかな?
  • 意表をついていて(初見なら)、つかみとしてはいい感じですね。


M01. Moonlight night 〜月夜の晩だよ〜

  • ということで、衣裳はウサギさんです。 ウサ耳付の。 さゆのブログとかれいなのブログを見れば、どんな衣裳なのか一発でわかります。
  • まずはニューアルバムからの 1 曲。 この曲、実に遊び心溢れる構成で、"プログレッシヴロック" とか "エピックメタル" なんて単語が頭に浮かびます。 メタルは違うかw 過去も含めて、娘。の持ち歌には遊び心一杯の少し変わったテイストの楽曲がチラホラありますが、音楽的な側面での "らしさ" を感じさせる要因になっているので、位置付けとしては何気に重要かもしれません。 好き嫌いはともかく。 この曲なんか、個人的にはかなりツボですね。 最近はクールな感じの楽曲が多いだけに、コントラストの妙としての面白さもあるし。
  • 振り付けは割とコミカルな感じで、楽曲に合っているかどうかは微妙かなあ… オープニングの流れそのままに、芝居がかった演出なんてのも観てみたいかも。

M02. 気まぐれプリンセス

  • ショートバージョンです。
  • 衣裳がウサギさんなんで、ふと「ここってどういう店?」とつぶやきたくなったりw 衣裳に関して言えば、前ツアー(ナインスマイル)で着ていたパンツルックが一番フィットするような気がしますね。
  • さすがに 2 ツアー目になるので、M01 と比較するとこなれ具合が際立ちます。 客席も含めて。

メンバー紹介VTR

  • いつもどおり、アニメーション+写真で期の若い方から順番に。
  • BGM は「元気ピカッピカッ!」のインストバージョンです。
  • 最後に "prodeuced by つんく♂" とバシッと出て客席「しーん」なのもいつもどおりw

M03. 恋愛レボリューション21

  • 黒ベースに黒/白のチェック柄がアクセントになったセパレートのミニな衣裳に着替えて再登場です。 さゆの二つ結びが激キャワでした。
  • ショートバージョンです。
  • ヲタ視点では、なぜにいまさら恋レボなの?というのはありますねえ。 毎ツアー、セットリストに昔のヒット曲を入れているのは、所謂一般層を意識してのことなのでしょう。 と、勝手に理解していますが。

MC1

  • まずは愛ちゃん「東京厚生年金会館にお集まりのみなさん、こんばんは!」全員「モーニング娘。です!」の挨拶から。
  • 並びは下手側から、ジュンジュン、亀ちゃん、愛ちゃん、さゆ、れいな、ガキさん、リンリン、光井ちゃん。
  • ガキさんが「今から汗がピカピカ」と言っていたとおり、みんな汗びっしょり(れいな除く)だったんですが、客席も暑かったですねえ。 もしかして空調設備が壊れていたのかも?
  • ガキさんから、雑誌の企画でタワーレコード渋谷店でアルバイトをしたというお話がありました。 丁度アルバムの発売日で、レジで待っていたら予約を取りに来る人や CD が並んでいるところからアルバムを持ってくる人がいた、自分の目で確認できてすごく貴重な体験が出来た、というような内容でした。
  • 客席煽りの「ちびっ子のみんなー!」でワーワー騒ぐヲタどもを軽くスルーしつつリアルちびっ子を見つけて、ガキさん「本物のちびっ子」とかw 客席思わず失笑みたいな。
  • 愛ちゃん「情熱的なナンバーを三曲続けて」で M04 へ。

M04. 愛して 愛して 後一分

  • 一番印象に残ったのは、間奏の部分で床に寝っ転がるシーンかな。 お姉さんグループらしいエロさがあっていいですね。

M05. なんちゃって恋愛

  • ショートバージョンです。
  • A メロの小春パートを引き継いだのはさゆでしたね。 あー小春はいないんだなーと強く感じさせてくれた瞬間ではありました。 さゆに替わったことで違和感がないとは言い切れないけれど、この曲に関しては特に不自然な感じはしなかったです。

M06. しょうがない 夢追い人

  • ショートバージョンです。 やたらショートバージョンが多いのは娘。コンの特徴のひとつでしょう。
  • 大サビの愛ちゃんパート、中央階段で一人スポットライトを浴びて歌うシーンは、現体制の娘。ならではという感じですね。
  • ラストのキメで亀ちゃんがスクリーン用カメラに抜かれていたんですが、なかなかよい表情をしていました。
  • アウトロで、バラバラに適時はけ。

MC2 / 亀井絵里道重さゆみ田中れいな

  • ここは 6 期メンバー三人での MC です。 MC に関して、コーナーらしいコーナーはここだけかな。
  • 話題は、寝るときにどんな体勢で寝ているか。
  • まずは亀ちゃん。 仰向けが苦手なので(理由は「心臓が狙われそうで怖い」から)、横になってももに手を挟んで寝るのだとか。 で、その体勢をやってみせたら、れいなが「トイレ行きたい人みたいやん!」と速攻で突っ込みw
  • さゆは俯せで寝たいらしい。 俯せで寝るとリラックスできるけれど、顔が腫れるしヨダレもそのまま直でーと話ていると、横から亀ちゃんが「ヨダレすごいんですー。昔、私の膝の上で寝て、半径 3cm くらいのヨダレをべちゃーとここに」と割り込み。 どうでもいいけど、大きさを "半径" で表現する人は珍しい気がしますね。
  • ここでれいなが「いい寝方を教えるよ。俯せっぽい感じを」と、枕を二個使った寝方を説明していましたが、イマイチどんな体勢なのかわからなかったです。 結局、亀ちゃんが運動神経がよくないと出来ない、この子には無理!と一刀両断。
  • 最後に、さゆからスマイレージの笑顔キャンペーンについての告知がありました。 私と絵里も撮った、「れいなちゃんは?」の問いかけに、れいな「…撮ったよ」→さゆ「嘘はやめようね」→客席「えーーーー」というやりとりからの一連の流れが妙に可笑しかったです。
  • れいなが「だって撮ってくださいとか言われんっちゃもん」と言い訳すると怖いから言えないという返し。 さらに「二人お下がりあげた子おるけん」と続けると、亀ちゃん「だから、それも無理矢理あげたんでしょ」とかw れいなが「違うって! 花音ちゃんね。花音ちゃん。『あのー田中さん、ジャージってどこで買ってるんですか?』『うーん、いろいろやねー』」と熱演するも、さゆが「次いこっか」でバッサリw
  • 時間は 5 分くらいかな? 結構、笑えました。

M07. あの日に戻りたい / 高橋愛新垣里沙

  • 衣裳はフェミニンな感じのロングドレスというかワンピース+デニム地のショートジャケット。 デザインは違いますが。 小道具として、花柄の傘も。 あと、ヘッドセットマイクを使っていました。
  • パフォーマンスは文句なし。 動きがダンスとか振りというよりはお芝居のような味付けで、まるでミュージカルの一シーンでも観ているような印象です。 陳腐な表現ながら、まさに絵になる感じ。
  • なんつうか、醸し出す空気がユニット的ですね。 ハロプロの即席ではないデュオユニットと言えば、W(ダブルユー)とか GAM とかあったけど、フィット感というか、しっくりくる度がぜんぜん負けていません。 この二人で正式なユニットとして活動したことはないけれど、長年の付き合いは伊達ではないということでしょうか。 またディナーショーやってくれないかなー。

M08. 大阪 美味いねん / 光井愛佳・ジュンジュン・リンリン

  • 衣裳は三人バラバラのカジュアルな感じ。 注目はリンリンでしょうか。 白いTシャツを着ていて、自慢の(ry
  • M01 同様に遊び心溢れる楽曲の一種ではあるんだけど、娘。が持ち歌にするには方向性にやや難アリかなあ… 単純なおバカソングではない上に独特のエグさが鼻についてしまって、手に余る感じです。 これをライブで聞いて、どう反応してよいのか、サッパリわかりません。 門外不出の迷曲として、大事に仕舞っておいたほうがよかったのでは?
  • バリバリの大阪!なのに、リンリンパートが多いのは少々違和感がありますね。

M09. 大きい瞳 / 亀井絵里道重さゆみ田中れいな

  • 衣裳は白のワンピース。 ベストとかロングブーツとか亀ちゃんの帽子とか、ウエスタン調のアレンジです。
  • 見た目は可愛らしくていいんだけど、個人的に楽曲がピンとこないです。 まあ、新曲なので聴き慣れていないせいもあるけど。 …と言いたいところですが、やっぱりイマイチかもかもかも。

M10. リゾナント ブルー

  • ショートバージョンです。
  • パフォーマンスがどうのという以前に、衣裳がバラバラで、ステージ上が雑然とした感じになるのが惜しいです。 オマケに誰の衣裳も楽曲のテイストに合っていないし。 別の場所に入れたほうがよかったのでは?
  • フェミニンなロングドレスを着ているのに、いつもどおりの熱さなガキさんw

MC3 / 道重さゆみ

  • ここは担当メンバーが日替わりのようです。
  • 思い出の曲について語るコーナーです。 モーニング娘。に入って初めてたくさん音程を貰った奇跡の一曲ということで、さゆが「ミュージックビデオをご覧ください」と発した瞬間の客席の「えええええ」がすごかったw

VTR

  • ということで「涙が止まらない放課後」の PV 鑑賞会へ突入! 2010 年春コンで、こんこんコールが聞けるとは思いませんでしたw
  • 構成上、衣裳チェンジの時間が必要なのは理解できるけど、もうちょっと考えて欲しいなーと会場の誰もが思ったことでしょう。 MC3 からの流れでなんとか形にはなっているものの、手抜き感バリバリです。 PV を見せるにしても、例えば PV を見ながら感想を述べるさゆをワイプで入れるとか、一手間欲しかったところ。 ライブの途中で単なる映像だけになる時間帯があると、どうしても空気が緩みますが、それがアリ物の PV となると力の抜け具合も半端じゃありません。 時間その他の制約があるにしても、ここだけはどうにかして欲しかったなあ…

後半(id:anomala:20100403#p1)へつづく。