モーニング娘。 コンサートツアー2009秋 〜ナインスマイル〜 静岡市民文化会館(2009.10.17 15:30/19:00)

朝から曇天でパッとしない天気の埼玉県南部らへんですが、本日はこちらの現場へお出かけでございます。 気がつけば初日の千葉公演(松戸森のホール21)から 1 ヶ月も経っていたりするけど、どれくらいこなれているのか楽しみですね。 あと、ガキさんの誕生日が近いということで、去年の群馬公演(ベイシア文化ホール)のような、自然発生的なお祝いがあるかも?
静岡市民文化会館
ハイライトがぶっ飛んだ写真にあるように、キンモクセイの花が満開で季節を感じさせてくれます。 ただし、このあたり一帯、やたら立派なキンモクセイだらけで香りには少々閉口しましたがw
終演後は、ヲタもだちと市内でご飯を食べてから遅めの撤収! したら、東名高速でラッピング仕様のツアートラックに遭遇したのはよかったですね。 会場以外の場所で目にすると新鮮です。 こちらはタダの客なんだけど、なんだかエールを送りたくなる感じ。

本編

全体的な印象は、初日の松戸森のホール21公演とそんなに変わらないかなあ… MC のフリー度が若干上がっていたのと、さゆの歌が多少なりとも進歩していたところを除いては。 本公演を観てあらためて思いましたが、今回の娘。コンって遊び心が足りないというか、ソツがなさする気がしますね。 歌やダンスのスキルがあるからこそ可能なので決して悪いことではないんだけど、一応 "ライブ" だし、もう少々荒っぽくてもいいんじゃないかなと。 枠からはみ出した部分が欲しいというか。 あややコンの振り幅の大きさに慣れている身には、なんだかこぢんまりとまとまっていて物足りないのは確かです。
現在のメンバーなら MC も含めた構成&演出次第でどうにでも出来そうな気がするものの、ステージ監督さんの意向もあるので、なかなか難しいのかもしれませんね。 そもそもソツがないというのをポジティブに捉えれば、どの公演でも一定のクオリティのものが観られる、ということになるし。 コンサートの柱は言うまでもなく "歌とダンス" なので、パフォーマンスで魅せることが可能であれば、枝葉ともいえる他の部分は所詮オマケだし、どうでもいいと言われればそのとおりなんだけど。 でも、過去に観覧したコンサートを思い出す時、真っ先に頭に浮かんでくるのは MC でのやりとりだったり、メンバーのちょっとしたお遊びだったりするので、少なくともワタシにとってはどうでもいいとは言えないです。


同じツアーに何公演も出かけるからこういうジレンマに陥るのかもしれません。 しかしながら、実態として地方の公演でも客の相当数がリピーターだと思われるし、そういった層向けのサービスも多少は考慮して欲しいですね。 歌自体をフリーな感じにするのは楽曲の持ち味もからむので難しいとしても、たとえば昼と夜とでセットリストを変えるとか、MC を持ち回り制にするとか。 過去のツアーでは取り入れている例があるんで、無理ではないでしょう。 もし去年の秋ツアー程度のアレンジがあったとしたら、だいぶ印象が変わると思うんだけどなあ…
まあ、上にも書いたとおりステージ監督さんの考え方次第なんで、娘。達のせいではないですけどね。 でも、形にこだわりりすぎると "ライブ" 感が薄くならざるをえない危険性をはらんでいるし、こだわりが透けて見えると白けてしまいます。 ヲタもだちの話によれば一時期出ていた遊び部分が排除されたそうで、なんだかなーという感じです。 ごちゃごちゃ書いてますが、要約すれば監督さんと趣味が合わないってことなのかな。 


□印象的だった出来事
そんな中、印象に残ったのはワタシの前列にいたお客さんです(昼公演)。 けっこうなお年の方達で、わかりやすく書けば "おとうさんとおかあさん" といったところでしょうか。 本会場は FC 枠とその他枠の配分が独特で、かなりの前方列(一桁列前半)でも FC 枠らしい濃いめのヲタに混ざって、いかにも一般人ですというお客さんがいました。 放り込まれた、とでも表現したくなるようなこの状況で、開演直前にまわりが立ち上がると「立ってみるのか?」と隣のヲタに聞いたりして不安そうな雰囲気がヒシヒシと。 そんなことを聞くくらいなんで娘。コンは初めてだと思われますが、ファミリー席ならともかく一般席前方列はちょっとなーと他人事ながら心配しているうちに客電が落ちてコンサートがスタート!


今回は最初の方から娘。たち煽りまくりのヲタどもジャンプしまくりみたいな楽曲があります。 で、おとうさんとおかあさんは目の前なのでイヤでも目に入ってくるんだけど、なんだか楽しそうなんですよね、これが。 普通なら多少なりとも引くと思うんだけど、妙にノリノリです。 さすがにジャンプはしてなかったけどw 見よう見まねで手を振り上げたりして、笑顔のご様子。
そんな調子で、終演までステージ上を指さして何やら語ったり MC で笑ったりと、楽しんでいたようでした。 どういう経緯で娘。コンのチケットを手に入れたのかは不明ですが、ハタから見ている限りでは退屈そうではなかったし、なかなかやるなーと思った次第です。 こういった興行に来ること自体、根がアクティブというのはありますが、娘。たちのステージがヲタ以外にも通用する内容だからこそではないでしょうか。


コンサートそのものでは、さゆとのガールズトークな MC でハイテンションになって、やたらピョンピョン飛び跳ねながらグルグルと回るれいなが微笑ましかったですね(夜公演)。 れいなの方が中学一年生の時に行った林間学校ネタ、さゆの方が幼稚園の時にやった劇のネタでした。 さゆは恥ずかしかったのか「汗かいちゃった」と言いながら羽織っていたジャケットみたいなのをはだけて、客席から冷やかす声が飛んだり。 さらには捌けるときも、それで顔を隠しながら。 何をやればヲタが喜ぶのか、よくご存じでw


あと、上で遊びが足りない云々と書いていますが、夜公演の方はやや復活傾向だったかもしれません。 とある楽曲で、小春が後ろから手を回してガキさんに目隠しをしてガキさん「こらー」みたいな表情とか、別の曲の冒頭で愛ちゃんがガキさんにちょっかいを出して客席から笑い声が起こったりとか。
ツアータイトルがコンサートのコンセプトに基づいたものであるのなら、こういうのはストレートでわかりやすく、かつコンセプトに忠実な行為なわけで、やみくもに排除されるべきではないと考えます。 メンバーの笑顔と客席の笑い声がもたらす空気感で得も言われぬ幸せな気分になれるのは現場ならではだし、娘。コンっていいなーとしみじみ思う瞬間のひとつだし、繰り返しになりますが意外と記憶に残るし。 ドタバタになりすぎて収拾が付かないならともかく、スパイスとして効果的な範囲内であれば、これからもガンガンやって欲しいですね。 なにせ "ナインスマイル" ですから。


ガキさん
ガキさんの誕生日(10月20日)が近いということで何かあるかなーと思っていたら、割と早い時間帯に愛ちゃんの仕切で「ハッピーバースデー」の歌を合唱とか(昼夜とも)。 同様に誕生日直前だった去年の群馬公演(id:anomala:20081031#p1)では、ヲタの自発的な行動からお祝いムードが高まりましたが、今回は向こうも学習してきたなという感じ? スクリーンには緑色の字でお祝いのテロップも表示されていました。
夜公演ではヲタ企画で緑色のサイリュームを配っていたようで(終演後に回収しているところしか見てないけどw)、アンコールのガキさんコールの中、客席は見事に緑色でした。 自発的だったと思われる昼公演の段階で、すでにかなりなもんでしたが。


アンコールはいきなり曲から始まるので素直にリアクションを取れるような状況ではないですが、それでも相当に嬉しそうでしたねえ。 MC になって感謝の言葉を述べる妙にテンパッた姿が、いかにもガキさんという感じで微笑ましかったです。 さらに終演後、鳴りやまないガキさんコールに応えて、ひとりで出てきて「ほんとに、もう、ほんとに、ありがとうございまーす。今日、こんなに幸せなハタチはいないと思います。」と改めて感謝の言葉を。 短い時間でしたが、こういうのは大事ですね。 捌ける寸前の投げキッスで、なっちを思い出したりしてw



とりあえず、こんな感じ? すでにチケットを押さえている公演は観に行く予定ですが、次回がどんな風に変貌しているのか、楽しみなようであり、少々不安でもあり。