松浦亜弥 マニアックライブ Vol.2 横浜BLITZ(2009.7.25 14:30/18:30) その2

当日のエントリー(id:anomala:20090725#p2)の続きです。 大阪公演の感想も含めて。


□バンド
追記その 1。 大阪公演当日のエントリーで桜井さんと書いたキーボード担当の方は、福長さんのブログ(ふくちょう日記)によれば、櫻井大介さんとのこと。 サポートでいろいろと活躍されているようです。 
追記その 2。 横浜公演では菊池さんが Taylor のやや大ぶりなアコースティックギター(800 or 900 シリーズかな?)をスタンドに立てかけていたんですが、結局弾いたのはいつものモデルだけで、こちらの方は手に取らなかったですね。 AYAWAY のスタッフブログに、このモデルを弾いている菊池さんの写真が掲載されているので、気になる人は要チェック! 残念ながら FC 会員限定コンテンツですが。


□カバー曲
カバー曲の場合、オリジナルバージョンにどれくらい思い入れがあるかによって、あややバージョンを聴いたときに受ける印象が随分変わってくると思うんですが、今回披露された中では「M」「あなたに逢いたくて」「みんなひとり」が個人的に気に入りました。 基本的に歌が上手いのでどんな曲を歌ってもそれなりに聴かせるんだけど、ぶっちゃけ「あやや歌上手いなー」以上の何かを感じる事が出来ない曲も中にはありますからねえ。 ここらへんは聴き手の事情はもちろん、あやや自身の思い入れの差というか習熟度の差も影響しているように思えます。
なんだけど、とりあえず曲がぶち壊しになるというわけではないし、現時点でのあややスタイルを堪能できるという点で、何を歌っても結果オーライかなw 聴いたことがない曲を聴けるというのはヲタとして一番ワクワクする瞬間でもあるので、これからも機会があればいろんな曲を歌って欲しいですね。 ハロプロの楽曲なんか面白そうだけど、歌いたくないのかな? まあ「みかん」が誰の曲か知らなかったくらいなんで、基本的に興味がないのかもしれませんが。
個人的にはピンとこなかったものの、パフォーマンスとして印象的だったのが横浜 2 回目での「奏」です。 最後の方にフェイクがあるんですが、そのパートになるといきなり右足を激しく踏みならしていましたね。 歌声の抑揚に合わせて上半身や手の動きが変わるのはありますが、足というのは珍しいかもしれません。 ストゥールに腰掛けながら歌っていたからこそ可能な動きかも?


□持ち歌
今回のように、持ち歌とカバー曲が混在したセットリストだと、持ち歌の時は気合い入れ方が全然違うような気がしますね。 あややって、高まりすぎた緊張をほぐすかのように歌う直前に大きく息を吐く仕草をたまにやりますが、これが一番目立ったのは大阪 1 回目のトップナンバー「笑顔」と、横浜 2 回目のラストナンバー「想いあふれて」の時でした。
「笑顔」はソロの現場では初披露となるフルバージョンな上に、歌いこなすのが難しい楽曲ということで自然と気合いも入るだろうし、「想いあふれて」は最終公演の締めということで、こちらも同様でしょう。 実際、横浜 2 回目の「想いあふれて」は大袈裟に言えば鬼気迫るものがありました。 この時は、マイクを通していないのに息を吐く音が聞こえてきたくらいなんで、相当高まっていたのではないかと思います。 


「想いあふれて」同様に、「中央改札」も全公演で披露されていて、なかなかの推しっぷりです。 オーソドックスなメロディランと詞で聴かせる佳曲だし、あややの歌声も染みますが、どうしても森高千里が被っちゃうんですよねえ、この曲。 具体的に何に似てるというわけではないけど、聴く度に「雨」とか、あのあたりの楽曲を思い出してしまいます。 森高ほどではないにしろ歌声のキャラクターが立っているので聴けばあやや以外の何者でもないのは確かですが、歌で表現したい世界には関係のない事柄を惹起させられるという点は引っかかるかなあ… 歌に限らず、プロのアーティストにとって一番大事なのは "ユニークであること" というか、ユニークじゃないものには価値がないとさえ思っているので、聴いた時に余計なイメージが付帯するのはマイナスポイントです。 アルバム「想いあふれて」が個人的にイマイチに感じられるのは、まさにこの点においてなんですが、ライブの話とずれてきたのでこのへんで。 以上、極めて私的な感想でした。


後日につづけ!