ラミーカミキリ Paraglenea fortunei

体長 1 〜 2 cm ほどの小さなカミキリムシです。 どちらかというと暖かい地方に多い種ですが、近年は関東地方の山間部でも見られるようになってきました。


これらの写真は 7/11 に秩父市大滝で撮影したものです。
ラミーカミキリ
ラミーカミキリ
ご覧の通り、とても綺麗な色彩の種です。 色合いは個体差があって、黄色みが強かったり、青味が強かったりと様々ですね。 落ち着きのないタイプなので、ちょっかいを出すとすぐ飛びますが、発生している場所なら個体数は少なくないし、被写体としてお手軽かもしれません。
食草はいくつかありますが、メインはカラムシですね。 林縁の日当たりの良い場所などに普通に生えているイラクサ科の植物なんですが、この種が発生していれば特徴的な痕跡があるのですぐわかります。 下の写真のように葉っぱが不自然にしおれていたなら、この種の仕業である確率が高いです。
カラムシ
もともと日本に住んでいた種類ではなく、食草のラミー(カラムシの仲間)と共に移入してきたのだとか。 分布を徐々に北へ広げつつあるのは温暖化の影響とみられているそうです。