安倍なつみ コンサートツアー2008秋 〜Angelic〜 横浜関内ホール(2008.10.19 15:00/18:30)

大阪じゃなくて横浜です、念のため。 って、大阪公演すら2週間ほど前の話ですねw ま、放置しておくよりはマシということでひとつ。 当日は大量の警察官が出動していて、界隈は物々しい雰囲気でした。
横浜関内ホール
昼公演は1階一桁列、夜公演は1階真ん中らへんでの観覧となりましたが、1階席は5列目あたりまでフラット、その後は12列まで緩いスロープという作りなので、一桁列だからといって特に観やすいわけでもなかったですね。 13列(前が通路)以降は段差がつきますが、そんなに高低差がないのでこちらもイマイチかな。 立地の良さは文句なしだけど、ホールそのものは推せない感じです。

本編

バックバンドがついているという形態は、かつての「Rockですよ!」とか、最近のあややコンなんかと同じですが、テイストは大部違いますね。 アレンジもアンサンブルも、いい意味で "ゆるい" のがなっちコンの特徴です。 そのゆるさが、なっちの持ち味にすごくマッチしていて、全体として独特のカラーがある空間を形成しているように感じられます。 ここらへんはアコースティック形式の時も同様ですが。 バンマスが岩崎さんから和田さんにチェンジしてサウンドそのものはけっこう変わったと思いますが、基本的なところは不変ですね。 一歩間違うとマンネリに陥る危険性はあるけれど、独自のカラーが出せている点がポイント高いかもしれません。
そんな中、唯一残念に感じられるのは、徳武弘文さんのプレイに "らしさ" を感じるシーンが少ないというところでしょうか。 楽曲のアレンジの関係で、まあしょうがないですけど。 一応断っておくと、歌のバックとしてのプレイに不満があるわけではないし、徳武さんファン視点での戯れ言みたいなもんですw


□セットリスト
曲ごとの感想、後半です。 ちなみに前半はこちら(id:anomala:20081018#p1) 公演時間はアンコールを含めて約120分(夜公演の方がやや長め)でした。


M01.あなた色
M02.夕焼け空
M03.やんなっちゃう
MC1
M04.恋の花
M05.…ひとりぼっち…
MC2
M06.青空(千)
M07.学生時代
MC3
M08.私の恋人なのに(安倍なつみ矢島舞美(℃-ute))
MC4
M09.日曜日 What's Going On
M10.空 LIFE GOES ON


M11.だって 生きてかなくちゃ

  • 衣裳は黒のミニに黒のキャミっぽいインナー+黒のレザージャケットに黒のロングブーツと、全体的に黒です。 ところどころゴールドのアクセントが入っていて、プチゴージャスって感じ。
  • 基本的にはオリジナル尊重路線なものの、リズムが4つ打ちじゃないというだけで、ずいぶん印象が変わりますね〜。 ややハネぎみのドラムとよく動くベースラインで、スピーディな感じに仕上がっています。 間奏の後藤さんのサックスソロがかっちょええ! 
  • いい加減聴き飽きた気がしないでもない楽曲のひとつなだけに、アレンジでテイストが変わるのは大歓迎ですね。 そんなバックに合わせて、なっちも格好良くキメていました。

MC5

  • 衣裳をデザインした話から入って、ラジオ(なっちが DJ を務める InterFM の「FIVE STARS」)の話題に。
  • 番組に送られてきたメールをいくつかピックアップして質問に応えます。 概ね、しょうもない質問ですけどw 

M12.スクリーン ※12/3 発売の新曲

  • 本ツアーで初披露ですね。 路線としては「甘すぎた果実」に近いかな? 
  • 徳武さんのギターが奏でるペンタトニックでベタなオブリが印象に残りますが、ここは CD では違う楽器でしょうね。 というのも、追い出しでかかっているこの曲のインストゥルメンタル・バージョンでは同じメロディをシンセが担当していたので。 もっとも、このオケに歌がのるわけではないかもしれませんが。
  • 久しぶりの新曲ということで気合いが入っているのか、初披露の割には歌えているかも? 楽曲そのものについての感想は CD が発売されてから改めて書こうと思います。

M13.メドレー
 恋のテレフォン GOAL 〜 黄色いお空でBOOM BOOM BOOM 〜 OLの事情 〜
 甘すぎた果実恋のテレフォン GOAL

  • 懐かしナンバーも含めて、上手く繋げていると思います。 「恋の〜」から「OLの事情」の流れは、なっちも超楽しそう。 コミカルな締めもよいです。
  • なんつっても、濱田さんと六川さんのリズム隊の上手さが際立ちます。 あと、途中でミュージシャンがソロを回すパートがあるんですが、メジャーキーな上に好き勝手出来るので徳武節全開ですねえ。 思わずニンマリするポイントのひとつです。

M14.ザ・ストレス

  • ディナーショーでは披露していますが、普通のコンサートでは初ですね。
  • 生演奏で魅力倍増かな。 なっちの歌も含めて、とにかく気持ちよいです。

M15.大人へのエレベーター

  • すごくシンプルなアレンジ。 バックの演奏は、このバンドならではの "ゆるさ" がよく出ていて、ああ〜ライブだな〜という感じです(わかりにくいけどw)。 間奏の後藤さんのサックスソロもイイ!
  • サビの「行きますよ!」という梨華ちゃんみたいな煽りはいいですね。 声もよく伸びていて、実に気持ちよさそう。

MC6

  • みんなの声援をうけているとまだまだがんばっていかなくちゃいけないなと思います、みたいな内容のお話です。

M16.小説の中の二人

  • ワンコーラス目は和田さんのピアノと六川さんのベースのみのバッキング。 後藤さんのフルートで柔らかなムードが出ているけど、ここはヴァイオリンとか弦楽器が欲しいところ。
  • なっちの澄んだ歌声が染みまくりですね〜。
  • 歌い終わると、そのまま下手袖に捌けます。 捌ける直前に一瞬立ち止まって後ろを振り返る演出付き。
  • バンドメンバーの最後のひとりが捌けるまで盛大に拍手を送るヲタ。 ハロヲタって、ここらへんのマナーはいいですね。 あと、アンコールのコールの立ち上がりが、他のコンサートに比べるとすごく速いのはなっちコンならではかも。


〜 Encore 〜


M17.月色の光

  • 歌声が染みるわ〜。 星空と月の映像を使った演出で、ムードは満点ですね。
  • こういうスローなナンバーかつ空間多めなアレンジでは、バンドの上手さが光ります。

MC

  • Tシャツのデザインについての話題から販促へ。 あややほど露骨じゃないけどw
  • DVDマガジンに収録されている作品?についての話題も。 この作品はグッズ売り場に展示してありますが、前作「はにわっち」に通じる表現しがたい味がよいです(ちょっと不気味だけどw)。

M18.愛しき人

  • なっちコンには欠かせないナンバーですね〜。 今回はオーラスに持ってきていますが、いいものはどこに持ってきてもいいし、楽曲そのもののテイストも相まって、とてもいい雰囲気になります。
  • アレンジはシンプルです。 今回はコーラス担当が Asami ちゃんだけなせいか、アカペラパートがないのが少し物足りないかもしれません。
  • 冒頭からずーっと一緒に歌っているヲタがいますが、なっちがマイクを向けるまでがまんしてもらえると助かるかな〜。 ヲタの歌声じゃなくてなっちの歌声を聴きたいので。
  • 締めの挨拶が終わると、セット上段中央の階段から捌けます。 

とりあえず、こんな感じ。 持ち歌がほとんど増えていない状況は残念ですが、古めの楽曲を上手く使って、よい流れのセットリストになっていると思います。 バンマスが和田さんに変わって、サウンド面では新鮮味が出ているのもプラスかな。 歌はもちろん、MC も含めてなっちワールド全開のコンサートですね。