ぼくらは今もエレキにしびれている / 徳武弘文著

ぼくらは今もエレキにしびれている

ぼくらは今もエレキにしびれている

自叙伝+対談(山本コウタロー細野晴臣)という体裁の本で、徳武さんのルーツというか、現在に至る様々な音楽的バックグラウンドを知ることが出来る、という意味ではファン必読の一冊だと思います。 が、徳武さんにそんなに思い入れがない人が読んでも、あんまりピンとこないかもしれませんね。 徳武さんと同年代(ちなみに1951年生まれ)の音楽好きなおやぢ(おばはん)なら、随所に登場するエピソードに懐かしさを覚えるかもしれません。 


徳武さんに対する個人的なイメージは、"(良い意味で)頑固" かな? 自分のスタイルにこだわりを持っているのがミュージシャンとして素晴らしいですね。 例えば、なっちのコンサートでギターを弾いていても、いかにもなサウンドとフレージングでニヤっとさせてくれるところとか、サポートとして仕事をしていても、ちゃんと個性を発揮しているのが格好いいです。 そこらへんの頑固さは、本書の内容にも滲み出ているような気がしました。 オマケとしてついている Dr.K Project の未発表ライブ音源が3曲収録された 8cm CD は、ファン向けとしてだけではなく、徳武さんのギターにあまり馴染みのない人にも丁度良い音源ですね。