The Power of Eternity / Wishbone Ash

Power Of Eternity

Power Of Eternity

つい、こないだリリースされた、Wishbone Ash 通算22作目(スタジオ録音盤)となるニューアルバム。 もはやバンドというよりは Andy Powell のソロプロジェクトと言った方がしっくりくるような気がしますが、それでも Wishbone Ash 名義で新作がリリースされると、何はともあれ、聴いてみたくなるのがヲタ心理というもんですね。


とりあえず、1曲目の「The Power」はキテますね〜。 聴いた瞬間に "あ、Wishbone Ash!" と思わせる楽曲とアレンジ、アンサンブルに仕上がっています。 リミックスして、例えば「Just Testing(1980)」に混ぜても違和感がないかも? 逆に言うと、進歩がないということになりますが、こういうマス向けじゃないアルバムの場合は、アーティスト側にモチベーションがあるんだったら別にいいような気がしますね。 「In Crisis」とか「Northern Lights」、「Growing Up」あたりも、どこか懐かしさを覚えるテイストで、十分 "らしさ" を堪能することができます。 ちょっとタイトな感じの「Happiness」が正常進化形のひとつなのかな。


アルバム全体としては、曲がバラエティに富んでいる分、散漫な印象を受けました。 耳に残る曲はあるけれど全体的にはう〜んということで「Strange Affair(1991)」あたりを聴いた時のような、イマイチ感が・・・ 作品の方向性は違うけど。