安倍なつみ Special Live 2007秋 〜Acoustic なっち〜 サッポロファクトリーホール(2007.11.16)

サッポロファクトリー
ANA の 777-300、たいした揺れもなく新千歳空港に着陸〜♪ 関東南部らへんと気温が約10℃違いますが、思ったほど寒くないですね。 とりあえずホテルにチェックイン! …とか、なめたことを快速エアポートの中から書いてたけど、札幌駅で下車して外に出てみたら、いきなり雪が降ってるしw 気温も17時で 1.3℃ と、なかなかやる気があるようです。 ホテルまでの道中でけっこう冷えましたが、これくらいギャップがあった方が遠くに来た感じがするので、いいかな。 写真は、道路を挟んでホールの向かい側にあるサッポロファクトリーのレンガ館です。

本編

なっちヲタに「なっちに歌って欲しいカバー曲」というお題でアンケートをとったら、ぶっちぎりの1位間違い無しの曲がついにライブで披露されましたね。 JUDY AND MARY の「小さな頃から」が。 なっちが歌手を目指すきっかけとなった原点のような曲で、この曲をお客さんの前で歌うという行為自体に意味があります。 歌い方も今のなっちらしくない感じで、逆にこの曲に対する思い入れの強さが伺えたかもしれません。 直後の MC で泣かずに歌えるかどうか心配だったと語っていましたが、聴いている方が涙涙だったような気がします。 理屈抜きに、心揺さぶられる歌声でした。


同曲はご当地ソングコーナーでの披露でしたが、その前に "今日はスペシャルゲストが" とか言うので、誰だろうと期待して待っていたら、出てきたのは AIR-G'(FM北海道)でなっちの相方をやっている鎌田理奈さんでしたね。 てっきりミュージシャンが出てくるものと思い込んでいたので、正直に白状すればややガックリだったかなw ちなみに、鎌田さんは開演前と終演後の影アナも担当されていたようです。
ふたりで交互に寄せられたリクエストのお便りを読んでいたんですが、鎌田さんが読む時に "ラジオっぽいぞ" と無邪気に喜ぶなっちがキャワワでしたね。 読まれたリクエスト曲は、Dreams Come True「未来予想図」、中島みゆき「時代」、大橋純子シルエット・ロマンス」と「小さな頃から」。 「時代」のお便りを読んだ後で一節歌っていたけど、"まわる〜まわる〜よ、みらい〜… じだい〜はまわる〜♪ 未来が回ってどうする" と、一人突っ込みして笑う姿もまたキャワワでした。


そして「小さな頃から」を歌ったわけです。 デビュー10年目という節目、場所は小雪の舞う地元北海道というシチュエーションは、初披露の場としてはふさわしかった気がしますね。 さらに、オリジナルのシンプルなベースラインとエッジの効いたギターが印象的なサウンドを、今回の構成に合わせつつも、オリジナル尊重路線でうまくまとめたアレンジと演奏も GJ でした。
上にも書いてありますが、なっちの歌唱が、持ち歌や他のカバー曲を歌う時とはまったく違った、今までに聴いたことがないような歌い方で、特に強く印象に残りました。 一言で言うと、YUKI の歌い方にそこはかとなく似ていて、プロの歌手としてお客さんに聴かせるというよりは、自分の中にある同曲のイメージを忠実に再現しようとしていたのかもしれません。 歌っている時の表情にも、ある種の決意のようなものが滲みでていたように感じられました。


一介の野良ヲタとして、このような場にいられたことは幸せなことだし、同時に、音楽の素晴らしさを痛感させてくれたステージのひとつとして記憶に残ると思います。 やっぱ、ライブっていいなあ。