Fuzzy / Oz Noy

ファジー

ファジー

  • アーティスト: オズ・ノイ,ジェームス・ジナス,ウィル・リー,ジミー・ジョンソン,キース・カーロック,ヴィニー・カリウタ,アントン・フィグ,ジョージ・ホイッティ,ジム・ビアード,シャイ・バハー
  • 出版社/メーカー: ビデオアーツ・ミュージック
  • 発売日: 2007/08/22
  • メディア: CD
  • 購入: 1人
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あややの「笑顔」フラゲついでにタワレコ秋葉原店内をフラフラしてたらこんなん置いてあったので速攻で購入! 少し変態入ってるけどコンテンポラリーでイケてるイスラエル出身のギタリスト、Oz さんの日本先行発売の新譜です。 パーソネルは Will Lee(B)、Anton Fig(Dr)、Keith Carlock(Dr)、James Genus(B)、Vinnie Colaiuta(Dr)、Jimmy Johnson(B)、Jim Beard(Key)、George Whitty(Key) というメンツ。


Oz のアルバムはどれもそうですが、とにかくリズム隊が半端じゃないのがステキです。 ダブルドラム&ベースで録音されたトップナンバー「Which Way Is Up?!」の分厚くて超グルーヴィーなボトムで、いきなりノックアウトですね。 上に乗っかる Oz の、ループやエフェクトかけまくりな遊び心溢れるギターサウンドが、楽曲をカラフルに彩って掴みは OK! 技巧を前面に押し出してウリウリとはぜんぜん違うアプローチで才能を感じさせるのが格好良すぎ。


収録曲は、ジミヘンを彷彿とさせるようなナンバーから、ファンキーなノリが超気持ちいいナンバー、Thelonious Monk のカバーなど、とてもバラエティに富んでいます。 かつ、キャッチー!というのとは微妙に違いますが、すごく聴きやすい仕上がりになっているので、アルバム全体を通して聴いたときのニンマリ度は高いですね。
元々ヴァーサタイルなプレイスタイルの人なんで、どんなタイプの楽曲でもこなしてしまうのはサスガですが、そのいずれもが Oz カラーで統一されているところも才能なんでしょうか。 ループの逆再生だとか、エフェクタをトリッキーに使ったフレーズだとか、一歩間違うとウザくなる手法も、効果的に配されていて、センスの良さが滲みでていると思います。 ゲストとして参加している Vinnie Colaiuta のドラムも聴きどころのひとつかな。 コンテンポラリーでいて聴き疲れのしない、良質なギターインストアルバムとして、オススメの1枚です。