安倍なつみコンサートツアー2006春 〜おとめちっくBank〜 DVD

なっち春ツアー、2006年6月4日中野サンプラザ公演の模様を収録したDVDです。 映像は16:9LBで音声はリニアPCM、収録時間は約107分で、なっち自身のオーディオ・コメンタリーが特典として収録されています。


映像はめちゃくちゃ綺麗って程でもないですが、カメラの差がすごく気になるようなカットがないのがいいですね。 アングルのバリエーションが少ないのは、カメラの台数自体が少ないからでしょうけど、スペックの劣るカメラを無理矢理動員してアングル増やすよりはいいと思います。 あえて言えば、ステージ直下から煽って撮ってるカメラと両サイドから撮ってるカメラの引きの絵はイマイチっぽいかな? 
難点をあげるとすれば、高い位置からステージを俯瞰するようなカメラがないので、ステージ全景の絵がワンパターンなことですかね。 飯田さんソロの「Papillon」とか、2階席から見てるとライティングがすごく綺麗だったんですが、そこらへんは伝わりにくいかもしれません。


撮り方と編集はかなり特徴があります。 引き以外ではカメラを固定して撮ってる絵が少なく、ゆっくりズームしてたり、パンしてたり、動きのある映像が非常に多いです。 あと、アップめで抜いてるときも、なっち(飯田さん)がフレームのやや端に寄るような撮り方をしていて、空間を多めに取っているのが印象的。 こういう絵を元にクロスフェードを多用しているので、ゆったりと流れるような効果が出ています。 シーン・チェンジがベタすぎるだろ、って曲(たとえば「だって生きてかなくちゃ」とか)もありますが、気になる程はありません。
なっちのライブDVDだと、歌っている時の表情も見逃せませんが、そこらへんはきっちり押さえていますね。 フリの手の動きを追うシーンなどもあって、事前準備バッチリだなって感じw


音声の方は、最近のハロプロ・ライブDVDの例に漏れず、ヲタ声小さめです。 ただ、このDVDの場合は臨場感が希薄な感じはしないので、悪くないですね。 唯一「日曜日 What's Going On」のコール&レスポンス部分だけが物足りません。 途中で音量バランス変えるわけにもいかないでしょうから、痛し痒しですかね〜。 そいや、娘。春コンDVDの「青空がいつまでも続くような未来であれ!」も物足りなかったですね。


特典はなっち自身のオーディオ・コメンタリーですが、これがめちゃくちゃ面白いです。 初っぱなからグダグダななっちワールド全開で、楽しくなっちゃいますね。 オマケにノーマル音声で楽しんだ後、コメンタリーでもう1回、DVDまるごと楽しめるのはお得だし。
「夕暮れ作戦会議」のところでは、静岡での千秋楽公演のサイリウム祭りについて触れていて、実際に公演に参加したヲタなら感慨深いものがあるかもしれません。 ああいうの、本人の口から直接感想を聞く機会ないですからね〜。