夜叉ヶ池

なんか岐阜県が自分とこの観光スポットとしてPRしてるのを、所在地である福井県側が
いちゃもんつけた、とかニュースになってますが
クイズ100人に聞きました!で「福井県といえば?」って出題されたら、1位 高橋愛ちゃん、
2位 夜叉ヶ池なんだけどな 

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この池、行ってみるとわかりますが、尾根沿いの不思議な位置にあります
なんでこんなところに池が?みたいな
標高1100mくらいあるので、登山口から徒歩2時間くらいでしょうか
ホントに県境の尾根ギリギリのところにあるので、岐阜が自分とこの観光地としてるのも
うなずけます

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夜叉ヶ池は絶滅危惧種のヤシャゲンゴロウが棲んでる池としても知られています
ゲンゴロウといっても、縁が黄色くないし、色も黒くてテカテカしてません
10円玉くらいの大きさで、茶色くて平べったい地味ーなやつです
泳ぎものろくて、ハイキングにきてる地元のおばちゃんに素手で捕まってしまうほどです
絶滅危惧種、とか聞くと儚げなイメージですが、とにかく大量に泳いでいます
今は保護のためいろいろと指導してるみたいですが、昔はハイカーがお弁当のおかずとかを
池に放り込んでました
カマボコとかに群がるヤシャゲンゴロウの姿は、そこらの公園でパンに群がるハトと同じです
あとイモリも大量に棲んでます あんだけイモリが大量にいる池は珍しいかも
イモリはモリアオガエルのオタマジャクシとか食べて暮らしてるらしい
水草の類もほとんど生えてないし、なんかヘンな池です

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もしこの池がクルマで行けるような場所にあったら、ヤシャゲンゴロウなんかとうの昔に
絶滅していたでしょう
ゲンゴロウ類は環境の汚染に敏感で、黄色い縁のナミゲンゴロウは関東地方ではほぼ絶滅、
というか、ペットショップ以外で見かける機会はないかも…
シャープゲンゴロウモドキという種類は、東日本では千葉県の数カ所に残っているのみ
自然保護とか聞くと、白神山地に代表されるような原生林のイメージが思い浮かびますが、
なんだかなーという感じです
もはや手遅れなのは確かですが、かといって安易にどっかから持ってきたゲンジボタル
放して「ホタルの里」みたいなのもしらけるばかり
なかなか難しいもんです…