Nikon V1
ニコン1マウントレンズ交換式カメラの初代モデルです。 一時期、薄型レンズキットがめちゃくちゃ安くなっていて(22,000円くらい)、思わずポチッとな。
Nikon ミラーレス一眼カメラ Nikon 1 (ニコンワン) V1 (ブイワン) 薄型レンズキット ブラックN1 V1ULK BK
- 出版社/メーカー: ニコン
- 発売日: 2011/10/20
- メディア: Camera
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謎のFボタン
このカメラを象徴するのは、親指で押しやすい一等地にある「Fボタン」でしょう。 オーソドックスな一眼レフカメラであれば、AEロック/AFロックボタンなどがある位置です。
"F" ってついているくらいなのでカスタマイズ可能かと思いきや、なんとモードごとの単機能ボタンで変更はできません。 しかも、静止画モードではメカニカルシャッターとエレクトロニックシャッターの切替えという、よくわからない機能がアサインされているのが一番の謎です。 一等地のボタンなので押しまくりたいけれど、シャッターの種類を頻繁に切り替える必要がある用途って何でしょうね? 少なくとも、AEロック/AFロックボタンとかメニュー呼び出しボタンに替えて欲しい人はけっこう多いと思うんですが。
カメラのUIのカスタマイズに関してはメーカーのポリシーもあるし、柔軟性に欠けるのが一概に悪いとは言えないものの、意図不明なセッティングを押し付けられるとモヤモヤとしたものが残ります。 ちなみに、AEロック/AFロックボタンはコマンドダイアル部分の十字キーにアサインされていますが、押している間だけ有効なタイプなのに位置が悪くて、シャッターボタンと同時押しには無理がありますね。
モード切替えダイアルの構成などを見ても、ユニークな発想のカメラであることは間違いないので、多少乱暴なのはしょうがないとしても、完全にカメラまかせで意図した写真が撮れる訳ではありません。 ちょっと違うなーという時に、押しやすい位置のボタンが何の役にも立たなくて、メニューの階層を辿るのはなんか間違ってる気がしますね。
まとめ
謎のFボタンも含めて、良い点とイマイチな点をリストアップしてみました。 改めて書くまでもなく、ワタシ個人の感想です。
■良い点
- EVF付き。 視野の中にフレームしか見えない状態は、背面液晶を見ている時とは気分的にだいぶ違います。
- 高速なAF。 像面位相差AFの威力か、コンティニュアスAFでもそれなりに追従します。
- 標準ズームレンズが寄れる。 最短撮影距離が撮像面から0.2m(ズーム全域)で最大撮影倍率が約0.21倍(35mm判換算 約0.57倍)。
- プログラムシフトがやりやすい。 Fボタンの隣のレバーで。
- バッテリーライフの長さ。 D800等と同じEN-EL15を使い、約400枚という数字はミラーレスカメラとしては優秀な方だと思います。 その分、重くなってるという話はありますが。
■イマイチな点
- 上記のFボタンも含めたカスタマイズ性の低さ。 低いというか、カスタマイズは不可。
- モードダイアルとコントロールホイールの軽さ。 知らないうちに回っています。 ニコンっぽくない。
- モードの切替えがめんどくさい。 モードダイアルのアサインがユニークなので、露出モード切替えはメニューから。 後継モデル(J2、V2)でアサインを変更しているのは、やっぱり評判がよろしくなかったからでしょうか。
- ISOいくつで撮ったのか、再生するまでわからない。 ISO感度はプログラムAEでシフトするので、絞りやシャッタースピードと同様に扱うべきだと思います。 AEロックした時点でモニター画面に表示して欲しい。
- ISO AUTOの上限1600が選べない。
- MFが難しい。 フォーカスリングの代わりにコントロールホイールはいいとしても、ピントのピークがすごくわかりづらいです。
- EVF用アイセンサーの反応がやや鈍い。 EVFと液晶モニターの切替えは、アバウトに0.5秒くらい。
超乱暴に例えるなら、カメラそのものにはそんなに関心がないけれど、ファインダーは絶対いる!とう人向けですかね。 あとは、動きものも撮りたい人とか。 画角が標準ズームレンズの範囲で十分ならば、言い換えるとレンズ交換をしなくても用が足りるのであれば、SONY DSC-RX100を購入した方がずっと幸せになれます。