石川梨華 カジュアルディナーショー フラミンゴ・ジ・アルーシャ(2009.3.15 13:00)
本日は梨華ちゃんのカジュアルディナーショー(以降、CDS と表記)を観に、大阪までお出かけでございます。 梨華ちゃんが出演する CDS は全部(というほどやってないか)申し込んでいたけど、これが初めて当選です。 すげー楽しみだわ〜♪
写真は走行中の新幹線からケータイで撮った富士山です。 場所は富士川の手前あたりかな? 雲一つない晴天で眺めは最高でした。
本編
う〜ん、文句無しにイイ! セットリストと楽曲のアレンジ、バンドの演奏が見事にハマって、歌手としての梨華ちゃんの良さが全開にもほどがあるライブでしたねえ。 何がどう良かったのか具体的に文章で説明するのは難しいけど、歌声がダイレクトに届く感じ? ギターで喩えれば、BBキングのチョーキングってやつですね(余計わかりにくい)。 誰が選曲したのかは不明ながら、梨華ちゃんの歌声の魅力を最大限に生かす仕事ぶりが素晴らしいです。 個人的には、かつて観たことがある梨華ちゃんのステージの中では、今回が最高と断言しちゃいそうな勢いかな。
□バンド
去年末の、なっちクリスマスディナーショーと保田矢口 CDS のバンドを合体したみたいなメンバーで、岩崎肇(key、バンマス)、玉川雄一(g)、小林光(b)、高杉登(ds)というメンツです(敬称略)。 アレンジの傾向を簡単に言えば、おやぢの琴線に触れまくりのロック路線です。 岩崎さんがバンマスなのでオーソドックスにくるのかなーと思いきや、意表をつく展開でしたね。 今回のライブが個人的にツボだったのは、このサウンドも大きな要因です。
ちなみに機材は、岩崎さんが備え付けのピアノに ROLAND RD-700+KORG TRITON pro、玉川さんがヴィンテージなルックスの Fender Stratocaster+ROLAND JC-120 と Ovation のエレアコ、小林さんがコンテンポラリーなスタイルのモデル(メーカー不詳)+ EBS FAFNER TD600 + EBS のキャビネット、高杉さんが YAHAMA のシンプルなセット。 アンプ類やドラムセットはお店の備品でしょう。 玉川さんはコンパクトエフェクターを何台か使っていたんですが、歪み系がどれだかわからなかったのが残念。 けっこう綺麗な歪み方で、心地良いサウンドでしたね。
□衣裳
文章で説明するのが難しい格好をしていたので写真参照。 梨華ちゃんによれば、可愛らしさと格好良さを合わせたそうですが、まさにそんな感じですね。 最近、南の島とアフリカに出かけていたとのことで、黒さに磨きがかかっているような気がしますw
□セットリスト
オープニングの SE が流れる中、まずはバンドメンバーがステージサイドから登場です。 1曲目の演奏開始とともに、梨華ちゃんが客席後方(エントランスから繋がる通路)から登場! ワタシの席の近所を通っていきましたが、フロアのライトが落ちていたので残念ながらよく見えませんでした。 ということで、セットリストにそって適当に感想でも。 公演時間はアンコールを含めて約65分でした。
M1.好きすきてバカみたい
- アレンジはシンプルにロック調にしました!みたいな感じです。 歌バックでは玉川さんがパワーコードザクザクだし、リズムパターンも超シンプルだし。
- 歌は、さすがに一曲目なこともあってか緊張していたようで、ところどころあやしかった気がします。
M2.大阪 恋の歌
- 場所が大阪だから?
- こちらも M1 と同じ路線のアレンジでした。 冒頭の台詞後のギターとか、間奏のギターソロとか、なかなか格好良かったですねー。
- バックのノリがシンプルかつストレートなんで、梨華ちゃんの歌も割と素直な感じでした。 いい意味で力が抜けていて演奏ともマッチした歌い方だったし、雰囲気はバッチリだったように思います。
MC1
- まずは「みなさん、こんにちはー。石川梨華カジュアルディナーショー2009にようこそいらっしゃいました」。
- ひとりでのディナーショーはすごく久しぶりだ、大阪初です、緊張してるとか。
- ディナーショー初めての人ー?とか客席に聞いていたんですが、客席側も緊張しているので微妙な空気に。 で、梨華ちゃん「なんだろ、この空気」とかw
- みんなに楽しんでもらえるように曲をスタッフと相談していろいろ考えた、そうです。
- ちょっと洒落た感じのナンバーに乗せてバンドメンバーの紹介。 ふと、The Allman Brothers Band「Whipping Post」を思い出したりして。 締めの「そして、ボーカルは石川梨華です」が格好良かったですね。
M3.飾りじゃないのよ涙は(中森明菜)
- オリジナルをよりシンプルにした感じのアレンジ。 若干、ロカビリー風味かな。 小林さんのベースラインが印象的でした。
- 決して上手いとは言えない梨華ちゃんの歌なんだけど、声質と曲がマッチしていて独特のカラーが出ていましたね。 プロの歌手ゆえに、個性があるというのは大事なことだと思います。
- 横須賀繋がり?
- 決めどころはオリジナルどおり。 全体的には、裏で刻む玉川さんのカッティングが効いていて少し軽めな仕上がりです。 スカというほどではないけど。 軽めなのは、歌声の線の細さに合わせたのかもしれません。
- オリジナルとはだいぶ雰囲気が違うものの、なかなかオシャレ!でしたね。
MC2
- 梨華ちゃん「最近の石川梨華は何をやっていたんだっていうお話をしたいと思いますが」
- 2月はほとんど日本にいなかったそうです。 「気付いてる人もいると思いますが〜」とと言いながら、腕をスリスリする梨華ちゃん。 見事に黒いのでみんな気付いていると思いますw
- まずはフィジー方面に仕事で行った話。
- 海が綺麗なのは想像がつくし、実際すごく綺麗だったけれど、それよりも感動したのは「空」だそうです。 東京にいるときは空を見上げるなんてやらなかったけど、野外での撮影中にふと空を見上げて「うわ、空ってこんなに綺麗なんだ」と思って、すごく衝撃的だったらしい。
- 雲も、乗れるんじゃないか、食べたら美味しいんじゃないか、と思えるほど感動したらしい。 「わたし、ドラえもんの時代なんですけどー」と前置きをして「雲の王国」を例えに出していましたね。 残念ながら、客席側にはドラえもん世代は少なかったように思いますw
- 番組は3月20日にBS日テレでやるから見てね、と満面の笑みで言ってました。
- 初披露となる、アフリカのケニアに行ってきた話も。
- 出発前の予防注射がヤバかったとか。 「鳥が1位だとしたら、その次に来るくらい」注射が苦手だそうで、お仕事だし、ケニアなんてなかなか行けないしとがんばったらしい。 行く前に疲れた、とも。
- ケニアはとにかく星が綺麗だったと。 今までの人生の中で一番綺麗だと思った星空は、2000年のシドニー・オリンピックの時に写真集の撮影で行ったハミルトン・アイランドの星空だったけど、それを越えるくらい綺麗な星が見えたそうです。
- 続けて、日本に帰ってきてから様子がおかしいという話に。 この時期になると鼻水が出て目が痒くなるので、みんなに花粉症だと言われるけど、悔しいから病院に行って調べたら、花粉症ではないと言われたとか。 元々、ほこりとかハウスダストのアレルギーがあって、それが反応するのだとか。 しかし、"悔しいから" 病院で調べてもらう、というのはいかにもですねw
- 症状はまさに花粉症なんだけど「認めたらこっから先長く付き合っていかないといけないでしょ、花粉症と」ということで認めたくないらしい。 が、そろそろ認めざるを得なくなってきたので、来週あたり病院に行って調べてもらうと言ってました。 結果を報告するので「花粉症じゃないことを願って待っててください」だそうです。
- ここで客席後方から「ヨーグルトが効くよ」という声が。 そしたら疑り深そうに「効くの?」とw まだ花粉症じゃないので、花粉症だったらまたアドバイスをください、で締め。
- 1番をほぼ玉川さんのアコースティックギターのみのバッキングで、間奏から他のメンバー(岩崎さんはピアノ)が合流するアコースティックな雰囲気のアレンジでした。
- やや下手寄りにセッティングされたストゥールに腰掛けながら歌います。
- 梨華ちゃんの歌声、Aメロ、Bメロの儚げな感じだとか、サビのせつない感じが、めちゃくちゃ良かったですねえ。 楽曲(+このアレンジ)にハマりまくり。 かなりゆったりめのテンポだったんですが、それもプラスに作用していたように思います。
M6.好きになってよかった(加藤いづみ)
- こちらは岩崎さんのピアノから始まって、途中で玉川さんのギターが参加(岩崎さんはシンセにチェンジ)する形のアレンジ。 M5 とあわせて、位置付けとしてはアンプラグド・コーナーかな。
- この曲をセットリストに入れた人に100点あげたくなりました。 とにかく可愛くて儚くて。 持ち歌ではないけれど、まさに梨華ちゃんならではの空間でしたね。 この感じを文章で説明するのは無理があるので、STB139 公演(セットリストが同じ可能性が高い)を観に行け!というしかないです。
MC3
- ここは事前に受け付けていた質問(席に用紙が置いてありました)に答えるコーナーです。 そこそこ時間をとっていました。
- スタッフが質問の入ったハコを持ってステージに登場、それを見た梨華ちゃん「なにこれ?やだー」と受けまくり。 ハコに会場で売っている生写真が貼ってあって「リハーサルと違う」とか。
- (質問1)本日の意気込みを語ってください。
- いきなり質問者のペンネームが読めない梨華ちゃんw 玉川さんに聞いていました。 「日本語ちょっと弱い」そうです。
- 梨華ちゃん「気合い十分ですよ。わたしも緊張してるんですけど、みなさんも緊張されてるのかなーなんて思うような… お堅い雰囲気をなんとかしたいね!」
- (質問2)梨華さんは仕事で朝起きるのは苦手な方ですか? 朝の目覚めがよくなる方法がありましたら教えてください。
- 梨華ちゃん「気合い?気合いと根性で起きますよ」
- 最近ちょっと自分に甘いから、5分おきに3回好きな音楽が鳴るようにケータイのアラームをセットしている。 けど、4回目のママの電話で起きるそうです。
- 「早く春がこい」で締め。
- (質問3)今一番ハマッていることを教えてください。
- 梨華ちゃん「今なんでしょう… ロック! 今回の衣裳もガールロックみたいなのを意識してみたんですけど、どうですか?」で客席から拍手。
- 音楽もロックを聴いていると言ってました。
- (質問4)梨華ちゃんにとって、美勇伝はどうでしたか?
- 質問を読んだだけで客席から笑いがw
- 梨華ちゃん悩みながら「石川梨華を目覚めさせてくれた場所? なんか違うかなー」
- 続けて「美勇伝ではいろんな事にチャレンジ出来て、あらためて、わたしって音楽好きなんだなーとか、写真撮られるの好きなんだなーとか、ライブ好きなんだなーとか、こうやってファンのみなさんとコミュニケーションとれるのが好きなんだなと、気付かせてくれたのは美勇伝のおかげだと思っているよ、唯ちゃんと絵梨香!」
- 「唯ちゃんにはハロテンで会ったけど絵梨香には最近会って無くて」とも。
- (質問5)以前集めていたというアフロ犬は今も持っているんですか?
- やたら懐かしいを連発してましたね。
- 「ちゃんとお家で良い子にしてる」そうです。
- (質問6)石川さんといえばギターの弾き語りをされるということで有名ですが、次挑戦してみたい曲を教えてください。
- 「二ヶ月間くらいやったんですけど」と話しているところに客席から「やって!」の声が。 これを受けて、玉川さんがおもむろに Ovation のギターを手にw 客席は大喜びでしたが、残念ながら梨華ちゃん「やだよー」でした。 ワンフレーズだけでも聴きたかったなー。
- 出来ないけどと前置きしながら、あえてギターに合わない曲とか、今まで自分が歌ってきたモーニングや美勇伝の曲をやってみたいそうです。
- (質問7)いつもこれをやらないと気がすまないことや、ジンクスはありますか?
- ステージに立つ前は必ず手のひらに「人」という字を三回書いて飲むらしい。 定番ですね。
- (質問8)もし10代に戻れるなら、何がやりたいですか?
- 梨華ちゃん「高校に一日だけでいいから、一日署長さんとかあるじゃないですか、ああいうので一日学生が出来るのであれば、ルーズソックス?紺ハイソ?履いて学校行って、帰りにプリクラ撮ったりとかしたかったです」
M7.フレンズ(レベッカ)
- この曲はほぼオリジナルどおりのアレンジでしたね。 ドラムのフィルなんかも。 元々がバンドサウンドということもあって、妙に弄るよりはストレートにプレイした方がいいと判断したのでしょうか。
- NOKKO の特徴的な歌声が印象的なナンバーだけど、梨華ちゃんの声もハマりますねー。 けっしてパワフルとは言えないし、ところどころ一杯一杯な感じを滲ませてはいたものの、梨華ちゃんならではの魅力は十二分に感じられました。 今回の選曲の妙を象徴するような一曲だと思います。
M8.男(久宝留理子)
- こちらもオリジナル尊重路線のアレンジ。 しかし、高杉さんと小林さんのコンビネーションは歌バックにはピッタリですね。 派手さはありませんが、堅実なプレイとスクエアな感じのビートが気持ちよいです。
- 本家に比べれば圧倒的にパワーのなさを感じさせる歌声なんだけど、聴いているとこれはこれでアリかなあ?と思ってしまうのは、やっぱり歌声そのものの魅力なんでしょうね。 この曲は音程が不安定なところもあって、そこは気になりました。 が、モーニング娘。〜美勇伝時代にライブで多々感じられたような、思わずズッコケそうになる外し方をしているわけではないので、それなりに形になっています。 楽曲の難易度はともかく、パート細切れよりはソロの方が歌いやすいのかな。
- 歌い終わったら「ありがとうございましたー」と手を振って速攻で上手はけ。
−Encore−
MC4
- まずは「ありがとうございまーす」と梨華ちゃんが一人で飛び出してきて、バンドメンバーを呼び込む形でした。
- 梨華ちゃん「久しぶりでドキドキしながらここまで来ましたけど、みなさん楽しんでいただけました?」で盛大な拍手。 初めて挑戦する曲が多かったのでドキドキだったとも。
- コンサートとは違う距離感に慣れてきたとか言いながら、客席を見渡していましたね。
- 東京アリスの告知とか。
- 「最後はやっぱり自分の曲で終わりたいと思うので」で、M9 へ。
M9.恋のヌケガラ
- この曲は和田さんがバンマス(ギターは今回参加している玉川さん)だった保田矢口の STB139 公演の時と似たようなアレンジでしたが、ドラム+ベースのリズム隊で雰囲気はかなり違いますね。 特にベースが効果的だったように思います。
- 美勇伝の曲で歌い慣れているからバッチリかなーと思ったけど、そうでもないところが興味深いですね。 持ち歌とはいえ、三人のパート割りを一人で歌うので、逆に調子が狂ってしまうのかもしれません。 一応、オリジナルの安心感はあったものの、今回披露されたカバー曲ほどには魅力的に感じられませんでした。
- 「行きますよ」は健在ですね。
- 最後、ジャ〜〜ン!と締める時に、軽くジャンプする姿が可愛く決まってましたねー。
客席に「ありがとうございましたー」と挨拶しまくりつつ、上手はけで本編の終了です。 途中書いたように、多少なりとも興味があるのなら、是非 STB139 公演へ出かけて梨華ちゃんワールドに浸ってもらいたいところ。 ソロならでは、というか、ソロだからこそ出せる濃密な空気が素晴らしいですね。