Current Events / John Abercrombie

Current Events

前にネタにした「John Abercrombie / Marc Johnson / Peter Erskin」（id:anomala:20081024#p1）と同じパーソネルによる作品です。　1986 年リリース。　このアルバム、1 曲目「Clint」の牧歌的で妙に耳に付くテーマで、まさに掴みは OK という感じなんだけど、2 曲目からは一転してリリカルかつサイレントな世界にどっぷりですね。　外が明るい内に聴くのには向いていませんw　全体的には John の叙情的な要素が前面に出ている感じかな。　
そんな中、5 曲目「Hippityville」や 6 曲目「Killing Time」におけるギターシンセによるインプロヴィゼーションは聴きどころのひとつでしょうか。　この 2 曲はアルバム中でも割とアグレッシヴなテイストの楽曲ですが、John が弾きまくるとこうなる、というのがよくわかります。　アルバムとしてはまとまりに欠けるきらいがなきにしもあらずながら、John の静と動の二面性が興味深く感じられる 1 枚だと思います。