おじぎ30度 オン・ステージ シアターアプル(2008.2.26 19:00〜)

元々行く予定は無かったけれど、ヲタもだちからお誘いがあったので。 なっちやあややの現場ですら舞台(特にストレートプレイ系)となるとモチベーションが下がるので、今回はまったくの平常心で観劇できると思いますw Dohhh UP! のコンテンツにある同名のドラマはチョコっと見て余りにもアレだったので速攻で挫折しましたが、見ていなくても問題ないということにしておこう。 ゲネプロならではの色々なハプニングだとか、意表をつく劇中歌だとか、台本や演出の出来には直接関係ないところに期待しています♪


オワタ。 一番ゲネプロらしかったのは台詞の聞き取りにくさかな? お芝居そのものは普通に進行していました。 ワタシの席は真ん中らへん端っこでしたが、めちゃくちゃ聞き取りにくいのなんの。 一応、ステージ最前中央にマイクがセッティングされていて、拾った音を PA から流していたけど、ちゃんと拾えていない感じでしたね。 おそらく明日までには改善してくると思いますが。
あと、館内がアホみたく暑かったのも参りました(帰る時に出入り口にあった温度計をみたら 28℃ とかw)。 ここらへんもどうにかして欲しいところです。

本編

一言でいえば、謳い文句どおり "ハートフル" なシチュエーションコメディですね。 小難しい筋があるわけでは無いし、登場人物のキャラクターも判りやすいし、ワタシみたいな演劇素人には肩が凝らなくていいかもしれません。 余りにも薄味すぎて物足りない人もいるかもしれませんが、ストレートで嫌味のない、終始リラックスして観劇できる内容でした。  純粋なヲタ視点で観ると、れいなヲタには超オススメ! やや下手側前方の席で観劇すれば幸せになれること間違いなしですw 


若干、ネタバレ風味。


□セットとか衣裳とか
舞台セットはガストの店内です。 思いっきり看板があるし、小道具のメニューもガストの実店舗で使っているやつじゃないかな。 舞台奥中央に厨房への出入り口、ドリンクバーのコーナー、レジとお店の出入り口が並んでいて、そこから上手側にソファーとテーブル2つ、下手側にテーブル2つ、舞台中央らへんにテーブル3つという配置で扇形に広がっています。
衣裳は、愛ちゃん、亀ちゃん、さゆが前半が私服っぽいやつ、後半がガストの接客係ユニホーム、れいなは逆に前半が厨房のユニホームで後半が私服っぽいやつです。 私服のデザインは、愛ちゃんが白いフェミニンな感じのブラウス+コットン素材っぽいショートパンツ、亀ちゃんが赤いトップにミニスカート、さゆが春らしい感じのワンピース(スカートがピンク)、れいながヤンキー丸出しのピンクのカーディガン?+デニムのショートパンツでした。 と無駄に説明していますが、一部を除いてグッズの写真そのままですw


□全体的な感想とか
ワタシは観ていないのでアレですが、登場人物のキャラとか劇中のエピソードとか、DVD 版ドラマの設定そのままのところが多いらしいですね。 事前に観た人なら違った視点で楽しめたかもしれないけど、観ていなかったからといって特に困ることも無いかな。


観劇していて一番気になったのは、娘。メンバーが出ているシーンと出ていないシーンの空気の違いです。 メンバーがはけて他の役者さんだけのシーンがそこそこあるんですが、プロの役者さん特有のメリハリのつけ方が、いかにもお芝居!という感じがして、個人的にはイマイチに感じられました(ストレートプレイ系の小さな舞台が苦手な理由のひとつはコレです)。 なにせ娘。さん達のお芝居が良く言えばナチュラル、悪く言えば素人くさいので、コントラストの妙で余計に目立ちます。 生声だしメリハリをつけないと表現したいことが伝わらないという根本的な問題があるにしろ、独特の "臭さ" が鼻についてしまってダメですね。 演劇素人の戯れ言ですけど。


一方の娘。さん達は、お芝居になっていないというか、本当にファミレスで普通に会話している感じ。 生声の舞台に馴れていないせいもあってか、基本的な発声がダメ(声が小さすぎる)なので台詞が聞き取りにくいシーンが多々あったのは反省点ですが、少なくとも不自然じゃないという点で、こちらのほうが好ましく思えました。 そんなの演劇じゃないじゃん、と言われてしまうとその通りだし、演じるという観点からは落第なのかもしれませんが、少なくとも今回のような設定であれば、こういうのもアリなんじゃないかなと思います。 ま、娘。メンバーにまったく興味のない人が観たら、どういう感想だったのか聞くのが怖い気はしますけどw


□娘。さん達
娘。さん達の演技は感想にも書いた通り、ほとんど素みたいな感じですね。 とりあえず台詞だけ覚えてきました!みたいな。 そうかといって、役作りが中途半端で浮いているというわけでもないのは、娘。としてのパブリックイメージに沿った演出がなされているのかもしれません。 さゆがうさちゃんピースをやるシーンもあるくらいだし。 ちょっとした仕草の端々に(パブリックな)素のキャラクターが見え隠れするのは、ヲタ向けにはアリでしょうね。 一般の人なら素なんか知らないでしょうから、どっちにしろ問題は無いかも?


上の方に、れいなヲタにはオススメ!とか書いていますけど、後半でれいなが私服衣裳で舞台前方やや下手寄りのテーブルにずっと座っているシーンがあるからです。 もちろん舞台上なので台詞がなくてもそれなりの演技をしているわけですが、なんちゅうか、佇まいがすごく可愛らしいですね。 非ヲタのワタシが観てそう思うくらいなんで、れいなヲタの人にしたらたまらんものがあるはず。 他の役者さん達(娘。含む)の台詞を聴きながら、れいなを凝視し続けるなんてのはいかがでしょうか。 演出家とか他の役者さんとか、そんな光景を目にしたら涙しそうだけどw


あと、密かに期待していた劇中歌ですが、残念ながら短いダンスナンバーが1曲のみ。 舞台中央のテーブルをおもむろに片付けて歌い踊ります。 時間は3分弱くらいかな? 本公演では普通の台詞と同じく歌詞がほとんど聞きとれなかったのが残念でした。 はっきりとした場面転換が少ないので、歌をねじ込むわけにもいかないんだろな〜。 媚びを売ってると言われようが何だろうが、歌をたくさん入れればハロヲタは釣りやすいと思っているのはワタシだけだろうかw



ざっくりした感想はこんな感じ。 出演者にあまり興味がない人が何回も足を運びたくなるような内容かどうかは微妙ですが、そうではない人なら、それなりに楽しめると思います。 しつこいようですが、れいなヲタは必見!