Neil Larsen "ORBIT" featuring Michael Landau at Blue Note Tokyo(2008.1.9 21:30〜)

本日初日の Neil Larsen のライブ、2nd Show を観に南青山までお出かけです。 タイトルにもある Neil のアルバム「ORBIT」からの選曲になりそうだけど、まだ聴いていないんだよなあw ま、この手のライブは曲を知らなくても支障はないですが、知っていた方がより楽しめるのは間違いないですね。 どんな感じなのかな〜楽しみだぜ!


現着! 受付開始から15分経過時点で整理番号が18番でした。 ロビーも閑散としているし必死系は少なそう。 ドアオープンの時間が押しているのは 1st Show がえらい盛り上がって予定時間オーバーしたのかな?
Blue Note Tokyo

本編

一言でまとめると、フュージョン全盛期を思い起こさせる耳に優しい楽曲群を一流の職人達が料理したらどうなるかを分かりやすく聴かせてくれるライブです。 これ以上無いくらいにリラックスした雰囲気で時にはジョークを飛ばしながらプレイしているのに、繰り出されるサウンドのかっこよさとパーフェクトなアンサンブルが半端じゃなかったですね。 最前列真ん中らへんのテーブルでがっついていたので音量はそれなりにありましたが、あまりの心地良さに夢見心地でした(寝ていたわけではありませんw)。


ほぼ定刻にフロアのライトが落ちてライブスタートです。 ステージ上の並びは、下手側から Neil Larsen(Hammond organ,p)、Tom Brechtlein(ds)、Reggie McBride(b)、Michael Landau(g)、フロントセンターに Lee Thornburg(tp)、Scott Mayo(sax)という布陣でした。 Neil は、飲みかけのギネスのグラスを手にニコニコしながらの登場w
Niel の機材は、ステージ手前に Hammond B-3、奥にアコースティックピアノの配置。 Michael の機材は、ギターはサンバーストな SSHFender Stratocaster、アンプ類は Custom Audio Electronics の OD-100(上に Lexicon MPX-1 を乗せていました)+ Marshall と Custom Audio Electronics のキャビネット。 足元はちゃんと見てきませんでしたが、Roger Mayer Voodoo Vibe があったな〜と思い出そうとしていたらこんなページを発見! ここの写真に映っている機材が全部あったかどうかは不明ながら、ペダルはこの通りだったかも。 ちなみにギターも映っているやつだと思います。 他のメンバー、Reggie はメーカー不詳の5弦ベースとサンバーストな Fender Jazz Bass に、アンプは SWR のヘッドとキャビネットの組み合わせ、Tom は Yamaha のシンプルなセットでした。


オープニングナンバーはアルバム「ORBIT」収録曲でしたが、セッティングのせいなのか、席がステージに近すぎてレスリースピーカーが影になっていたせいなのか不明ながら、Neil のオルガンの音量がかなり小さかったのがちょっと残念でしたね。 絶妙のクリーントーンでプレイする Michael の方は、障害物ゼロだったのでサウンドも手元もバッチリでしたが。 やっぱり、がっつきすぎたのが裏目に出たのかな?
今回のセットリストはのアルバム「ORBIT」からのセレクトが多いようでしたが(聴いていないのではっきりと断言できないところがアレだw)、タイトルに "featuring Michael Landau" とあるとおり、Michael のプレイも十分堪能できる構成になっていたので、Michael 目当ての人にはなかなか良いライブではないでしょうか。 実際、最前列らへんのお客さんの眼差しからすると、Michael 目当ての人が多い感じでした。 Neil の方は円熟の味というか、派手さ控えめの渋いプレイ。 オルガンソロでスポットライトを浴びるシーンも当然ありますが、全体的にはそんなに目立っていなかったですね。 まあ、上に書いたとおり、オルガンの音量が小さかったのもそういう印象に繋がっているのかもしれません。
それにしても、Michael の指弾きとピック弾きの切替は見事というか、もはや神技の領域ですね。 けっこう速めのパッセージなのに途中でいきなりピックで4音くらい弾いてまた指弾きに戻るとか、コダワリすぎにもほどがあるだろ〜って感じです。 そりゃ、指とピックじゃニュアンスは全然違いますが、そこまでやるか?と思ってしまいます。 が、こういうコダワリの積み重ねがあるからこそ、あのサウンドなのでしょう。


他のメンバー、リズム隊は文句なしのグルーヴを作り出していて GJ だし、管楽器の二人も陽気なキャラと熱いプレイで雰囲気を盛り上げていました。 ラテンフレイバー溢れる軽やかなナンバーから、ちょっとファンキーなビートが心地よいナンバー、ブルージーでムーディなスローナンバーと、様々なタイプの楽曲がありましたが、一流と呼ばれるミュージシャン達の仕事というのは美しすぎますね。 技巧的に素晴らしいのは当然として、そういう諸々を超えた "何か" を音に乗せることが出来るからこそ、聴いた時にダイレクトに胸に響くのでしょうか。 突き詰めれば、それもまた技巧ということになりそうですけど。 と、夏わかめな締めで本公演の感想終わり。