松浦亜弥 コンサートツアー2007秋 〜ダブル レインボウ〜 ハーモニーホール座間(2007.10.14-15)

その3(id:anomala:20071016#p3)の続きです。 


□セットリスト(狼経由)
空港の環境音みたいな SE とともにセット奥の紗幕が上がって、バンドの皆さんが登場です。 並びは下手側から、福長(per)、杉山(key)、菊池(g)、千ヶ崎(b)、長堀(ds)ですが、福長さんと長堀さんはかなり端っこの方だったので、席によっては見えなかった気がします。 杉山さんと菊池さんの間にセット後方の階段から続く通路あり。
ところで、パーカッションを担当している福長さんのサイトを見ると、テレビでごっちんと競演してたのね〜。 さらには w-inds. の彼の名前もあるので、ここらへんの縁なんでしょうか(たぶん違うw)。


M10.blue bird

  • 衣裳は、ロングのドレスなんだけれど、やたら布を重ねて作りました、みたいな感じです。 基本的なカラーは青、水色、白ですね。 青い羽のような、大きめな髪飾りを左側につけていました。
  • アレンジはオリジナル通りでバックコーラスとか同期させてるけど、リズムが生なので楽曲の雰囲気がだいぶ違いますね〜。 掴みは OK!って感じ。
  • あややの歌は少し力が入った感じでしたが、それがいい按配にライブらしさを醸し出していたし、何より気持ち良さそうに歌う姿が印象的でした。 この楽曲なんかは、どことなく昔の今井美樹みたいだな〜と思ってましたが、ライブで聴くと、あやや以外の何者でもなかったりするのがおもしろいです。

M11.今はレットイットビー

  • こちらもオリジナル通りのアレンジ。 サビで重ねているあやや自身の声が同期しているのはいいとしても、誰も弾いていないアコースティックギターの音はやや違和感がありますね(菊池さんはワウのかかったエレキを演奏)。
  • アルバムで聴くと、(他の収録曲と比較して)古めかしささえ感じさせるメロディラインになんとなく違和感を感じるんですが、ライブでは特にそういう感じを受けないのは何故だろう? 単純に、CD に収録された声とホールで聴く声(+あややの歌う姿)の情報量の差なんでしょうけど、やはり聴き手にプラスアルファの "何か" が伝わるのがライブってことかな。

M12.砂を噛むように…NAMIDA

  • アレンジはオリジナル通りで色々と同期させていますが、バランスの関係で空間多めな感じがするので、その分あややの歌声が強調されて染みますねえ。 やや力を抜き加減に歌っているのもいい感じ。
  • 初日は普通に歌ってましたけど、二日目は最後のところでけっこうタメてましたねw 奇声を発するようなアホがいなくて、ホールが静寂につつまれていたのがよかよか。

M13.HAPPY TO GO!

  • バックのストリングスやコーラス等々同期データは多めですけど(こればっかw)、決定的に違うのがリズム隊ですね。 オリジナルはリズムマシーンのプリセットみたいなドラムパターンが印象的ですが、こちらは長堀さんがシンプルなパターンを叩いているのと、千ヶ崎さんのファンキーなベースがはっきりと聞こえるので、よりストレートな雰囲気です。 オリジナルの捻った感じのアレンジは面白いいけど、ライブならこっちでしょう。
  • あやや、すごく楽しそう。 このコンサート、しっとりしたナンバー以外全部そうだけどw
  • サビに印象的な振り付けがついていて、ヲタどもコピりまくり。
  • 歌が終わったところで、衣裳チェンジのためにはけます。 曲はそのまま続いて、あややの声(たぶん録音)による、"愉快な仲間たち" の紹介が。 まずはダンサーから紹介して、その後ミュージシャンの紹介に。 みなさん、曲調に合わせてファンキーなフレーズを決めてます。 いつの公演か忘れましたが、福長さんがスティックを杉山さんの方に飛ばしてあやまりまくり。 杉山さんはしばらくスティックを小脇に挟んだままで、なかなか返さなかったですねw

MC3

  • 衣裳チェンジしたあややが再登場。 ゴスロリ風味というか、2期タンポポの衣裳にあったような、赤/黒のチェック柄のミニに赤い帽子で、可愛らしい感じ。 
  • ここは基本的にはアルバムトークですね。 昔は、経験がないので想像で歌っていたけれど、いろいろな人とあったり、いろいろなモノを見たり、いろいろな経験を積んできたので、自分の気持ちで歌えるようになったというような主旨のお話です。
  • 年齢ネタでヲタども「え〜〜」ってやつ、そろそろ飽きてきたかも。
  • (初日昼)あやや「(衣裳は)どうですか? メンズの皆さんもそうなんだけど〜ちょっとレディースのみなさんに」→女ヲタ「かわいい〜!」→あやや「ありがと〜うれし〜」→野郎ども「かわいい〜」→あやや「おっさん声で言うんじゃない!」→野郎ども「え〜〜」→あやや「キャハッ」という流れがおもろかったですねw 
  • (初日夜)あややが「あれ?お人形が出てきた」と言ったら、ヲタどもの反応はブーイングと歓声両方でしたね。 あやや「たぶんメンズの皆様はもうちょっとスカート短いほうがいいんじゃないかなみたいな。もうちょっと露出したほうがいいんじゃないかなみたいな」→ヲタども冷やかしまくり→あやや「(客席を見渡しながら)男の人ってた〜んじゅ〜ん」→あやや「女性のみなさん、どうですか?」→女ヲタ「かわいい〜」→あやや「いや〜この声新鮮〜! アハハハハ」
  • アルバムトークのところで、あやや「ジャケットの写真もすごく気に入っておりまして〜」→ヲタどもすごい微妙な反応→あやや「え?待って。すごい計算外の反応だった」→ヲタども爆笑→あやや「ほんとですかあ?(テンションさがった感じで)あ〜なんかワタシ大人になったな〜と思って見てたんだけどぉ… ダメだしくらうと思ってなかったぁ」→ヲタども拍手→あやや「スタッフともども、反省します!」→ヲタども拍手w その後も「みんないいな〜って言ってくれてたのにぃ」とか、ぐちぐち言うあややがキャワワでした。
  • (二日目昼)バンドメンバーに向かって、あやや「昨日も遅くまで飲んでたんでしょ?」→ヲタ「あややは〜?」→あやや「飲んでないよ」→ヲタども「え〜〜〜〜」→あやや「いいですか〜ワタシいつからそんな酒飲みに。お酒飲んだらあんなに可愛いのに!」→ヲタども「え〜〜〜」→あやや「訂正します。申し訳ございませんでした」という流れ、あややは明らかに「え〜〜〜」と言わせようとしてますね〜。
  • 年齢ネタで相変わらず「え〜〜〜」と突っ込むヲタどもに向かって「めんどくさいぃ〜」と言うあやや
  • 急に体を動かすと良くないということで、ヲタどもに伸びをやらせてました。
  • (二日目夜)出てきた時にヲタどもが「かわいい〜」というのが定番化しつつあるような。 あやや「男性の皆さんはこういうのより、なんかこう "お尻見えるんじゃないか" とかさ。そういうのに反応するじゃないですか」
  • ヲタどもに屈伸運動をさせる。 さぼってるやつを見ていきなり「さぼるなっ こら!」とかw

M14.トロピカ〜ル恋して〜る

  • 冒頭の台詞の "う、うん…" を言うのがかなり恥ずかしいようで、言ったあとにすごい照れながら「はずかしー」とか「もう、いや」とか「あ〜もうきつい」とか、いろいろ言うあややがキャワワすぎて困ります。
  • アレンジはオリジナル路線ですが、同期させているのが合いの手の声くらいなので、バンドサウンドが満喫できるという点ではこの曲が一番かも? オブリは杉山さんのシンセリードだし、菊池さんのギターソロもあるし。
  • ヤシの木だとかハイビスカスの花だとか、トロピカ〜ルな映像を映してました。
  • 間奏の台詞を、バックミュージシャンに向かって言ってました。 初日が菊池さん、長堀さん、二日目が千ヶ崎さん、杉山さんだったかな。 側に行って肩に手をかけながら言ったり、床に寝ころんで下から目線で言ったりとか。 オレも言われてみて〜というのがヲタどもの総意でしょうw
  • あややがかなりパワフルな感じで歌っているので、若干ネタ扱いっぽい雰囲気もありますが、狙ってやっている気がしないでもなかったり。

M15.桃色片想い

  • 丸い枠のスクリーンが降りてきて、PV を映していました。
  • M14 とは違って同期データ多めでほぼオリジナル通りですが、菊池さんのカッティングが大きめに聞こえるのと、全体のノリが違うのとで、バンドらしさもそこはかとなく感じられます。
  • 初日夜に、最前列にいた GAM のコスプレ(「LU LU LU」の歌衣裳)をした女の子が持ていた PV に出てくるぬいぐるみを、ステージから受け取ってチューをして返してましたね〜。 さすがに女子には甘いなあ。
  • 歌い終わると、衣裳チェンジの為にステージ後方に一旦はけます。

M16.絶対解ける問題 X=(ハート)

  • M14 の丸いスクリーンがセットの台上まで降りてきて、イントロで後ろ側にいるあややがシルエットでいろいろなポーズを。 その後、スクリーンを破って登場という趣向になっています。 衣裳は、トップが襟付きノースリーブ、ボトムはショートパンツで左側だけパレオのように布が覆ってる感じ。 モスグリーンみたいなシックな色合いです。
  • 初日夜から、歌い出しを "ざ〜ま〜 準備は入念♪" と、地名を入れてるのはいいんだけど、いきなり歌詞を忘れて "忘れた〜♪" とかw この曲、なにげに歌詞飛ばしの定番なので、そのうちニャーニャーで歌うと思います。
  • ギターの菊池さんがはりきってますね。 ギターソロのところで、ベースの千ヶ崎さんと一緒にシールドを引きずってセットの台中央あたりまで出てきて、あややと絡んでます。

M17.Yeah!めっちゃホリディ

  • 同期データ多めでほぼオリジナル再現ながら、ドタバタしたノリが新鮮かも。
  • 1番の最初のところだけ、振りをやらずに頭の上で大きく手拍子をしてましたね。
  • M14 からここまでノンストップです。

Encore


M18.ダブル レインボウ

  • 衣裳は黒のパンツルックの上に黒のガウンみたいなのを羽織って、全身真っ黒。 バックに大きく飛行機から撮ったみたいな空の映像が映されていて、最後の方で白い天使の羽みたいなのアニメーションが出てくるので、どちらかというと、白い衣裳の方がマッチしている気がしますが、黒いのは映像が衣裳に映るのを避けるという目的もあるのかな? 最後の方の、アーチ部分を彩るレインボウカラーの照明がすごく綺麗。
  • 歌声といい、佇まいといい、すごく貫禄がありましたね〜。 堂々とした歌いっぷりがよろしかったです。

MC4

  • あらためて "愉快な仲間たち" の紹介。 初日はカンペを見ながらバンドメンバーを紹介していたような気が。 あややが杉山さんを紹介するときに「このメンバーの中では一番パパに年齢が近いかな?」と言ったら、お約束どおり?後ろのモニターにもたれかかってガックリする杉山さん。 二日目夜だったか、菊池さんが紹介された時に、客席に向かってオカマっぽく両手をフリフリしてました。

M19.I KNOW

  • 超定番曲で締めですが、この曲自体はこういう位置にマッチしているので問題なしかな? 会場が一体になるという意味では、狙いどおり。
  • 途中、ダンサーにもマイクを向けてましたね。 エンディングは全員でジャンプして締めるという、バンド付きならではの締め方でした。

とりあえず、こんな感じ。 セットリストだけを見ると、初期の曲を多めに取り入れて懐古路線に見えますが、実際に聴くと全然違うのがわかります。 M13 なんかは極端な感じですが、歌声の力強さとか、まぎれもなく今現在のあややを感じさせるパフォーマンスだし、コンサート全体のメリハリという意味でも、なかなかいい感じだと思います。 当たり前ながら、アルバム「ダブル レインボウ」が歌手松浦亜弥の全てではない、ということですね。