Tommy Emmanuel C.G.P at 横浜BLITZ(2007.7.23) その2

いつのライブだよ!って突っ込みはナシでお願いしますぅ。 当日のレポ(id:anomala:20070723#p4)の続きです。 まずは Tommy の機材について。 ギターは、トレードマークともいえるオーストラリアのメーカー Maton 製のモデルを3種類使っていました。 一番使っていたのは、スケールが短そうな(目測 630mm くらいw)小振りのモデルでしたね。 ラックの方は、ワタシの席が上手寄りだったせいで中身が見えなかったのが残念。 札幌でのステージ写真を見ると、エフェクタには ALESIS MIDIVERB2 を使っているようです。 通常のプレイ以外に、ギターをパーカッション代わりにしたプレイや、エフェクトを派手にかけて、ほとんど SE みたいな楽曲もあったので、それなりに色々とセッティングしているはず。 気になる人はググればわかるかも?(と、投げてしまおう) 
あと、オープニングアクトに登場した西川隆行さんのお話では、Tommy は会場の PA セッティングが気に入っていたらしい。 確かに、アコースティックギター1本のライブにはあるまじき音量ながら、分離の良い音でしたね。 ワタシの席では若干ブーミーな感じでしたけど。


□本編
小1時間のオープニングアクト(わたなべゆうさん・堀尾和孝さん・西川隆行さん)終了後に10分程の休憩を挟んでライブスタートです。 ステージ下手側袖からギターを抱えて登場して、客席に愛想を振りまいている Tommy を見ていると、凄腕のミュージシャンというよりは、スタンダップコメディでもやりそうなおじさんみたいです(ギター持っているからギター漫談かw)。


1曲目は、ミドルテンポでシンプルなメロディラインの「(The Man With The) Green Thumb」でした。 とりたててテクニカルな曲ではないけれども、高音弦の響きが美しかったですね〜。 プリングオフのフレーズでの、右手指さし確認みたいなのは一種のパフォーマンスなのかな? YouTube にアップされている同曲のライブ映像を見ても、同じことをやっていますね。 続けて、気持ち良くスウィングしつつ速いパッセージが超かっこいい「Go to Rio」から、歌入りで Merle Travis のトラッドナンバー「Nine Pound Hammer」と、バラエティに富んだ展開で、一気に引き込まれました。 「Nine 〜」は、最後の方は得意のギター・パーカッション。 スネアをブラシで擦るような音まで出していましたけど、さすがにギターのトップはボロボロですねw
"YouTube Song" として紹介された「Guitar Boogie」、「Angelina」、「Classical Gas」あたりの有名なナンバーや、誰でも知っている Beatles メドレー(ちなみに「Here Comes The Sun」〜「When I'm Sixty-Four」〜「Day Tripper」〜「Lady Madonna」)とか、速いパッセージの決め所やユーモラスな動きなどで客席から声が飛んだりして、なかなか熱い雰囲気のステージでしたね。 ちなみに、時間は2時間20分くらいでした。
あと、PAサウンドが良かったのも、ライブを盛り上げた要因のひつとだったと思います。 上にも書いているとおり、けっこう大音量だったのですが、クリアな音質で気になるハウリングは一切ありませんでした。 ギターのサウンドホールにゴム製キャップを被せてはいましたが、ここらへんは専属スタッフと会場スタッフのノウハウが反映されているんでしょう。


とにかく、エンターテイナーとして、あの手この手でお客さんを楽しませようとする姿勢が素晴らしいです。 卓越した技術と才能をいかんなく発揮しつつ、ユーモアのセンスもきらりと光る、ほんとにとんでもない人でした。


□余談
ところで、Tommy はこのライブの後、7/26 に札幌の MESSE HALL でライブを行っています。 本公演は JAPAN TOUR 2007 と題したライブでしたけど、札幌の方はこのツアーの一環ではなかったようですね。 そのせいかどうか知りませんが、札幌のライブについては何の告知も無かったような気が。 一応、双方とも主催はアップ・ステージだし、アナウンスで一言触れても良かった気がします(物販コーナーにフライヤー等が置いてあったのかもしれませんが)。 たとえ、チケットがソールドアウトだったとしても、告知くらいはして欲しかったですね。