安倍なつみ コンサートツアー2007春 25 〜ヴァンサンク〜

安倍なつみコンサートツアー2007春 25?ヴァンサンク? [DVD]

安倍なつみコンサートツアー2007春 25?ヴァンサンク? [DVD]

2007年4月29日、中野サンプラザでおこなわれたなっち春コンの模様を収録した DVD です。 映像は 16:9 LB、音声はリニアPCM で収録時間は141分となっております。 特典映像として、同日昼公演で披露されていた「大空と大地の中で」と「好きだった人」、あと「愛しき人(Close-up Live Ver.)」という、カメラ固定の映像でシンプルにまとめた別バージョンが収録されています。


ハロプロのライブDVD としては、絵が作られているというか編集度(こんな言葉があるのかどうか知りませんがw)が高めですね。 まず、画質そのものが全体的にソフトな印象を受けます。 なっちのライブ作品だど、ファーストツアー"あなた色"の DVD が、作為的に画質をいじった映像でしたが、そこまでではないにしろ、ある種のフィルターをかけたような感じですね。 まあ、鑑賞するのに支障があるわけではないし、ライブのテイストにマッチしているので、悪くはないと思いますけど。
編集そのもので若干気になるのが、シーンチェンジの仕方かな。 例えば「だって 生きてかなくちゃ」なんかだと、狙いすぎとも思えるアングル(顔の一部分だけのアップとか、手元だけとか)の絵と、バックミュージシャンの手元映像を、ランダムとも思えるタイミングでビシバシ切り替えたりしていますが、こういうのはウザイだけですね。 狙いは理解できるものの、編集者の自己満足レベルを脱していないと思います。
他にも、ステージ後方から客席側を撮った絵を挿入しているシーンが多々ありますが、映っているヲタが気になるし、そもそも効果がよく分からないし、こちらもなんだかな〜って感じですね。 編集していると色々やりたくなるのはわかりますが、もっとシンプルにまとめたほうが良かった気がします。


音声の方は、なっちの歌声が割と残響成分少な目でドライな感じ。 それに対して、会場の声が大きめにミックスされています。 ステージ後方から撮った絵を使うのと同様に、ライブの臨場感を出すのが目的だと思いますが、はっきり言って少しウザイかもしれません。 そもそも、この収録されている公演自体、会場(客席)の雰囲気が良かったとは言えないので、もう少し絞って欲しかったですね。 なっちに限らず、中野サンプラザで開催されるハロプロ系の公演は、ウザい客が多めになる傾向があるし。 
無理を承知で言わせてもらうなら、愛知厚生年金会館の千秋楽公演を収録して欲しかったですね。 サイリウムのまったくない、静まりかえった客席を前に「Too far away 〜女のこころ〜」を熱唱するなっちの姿を、ぜひもう一度見たかったです。


と、文句を書きつつも、ミニアルバム「25 〜ヴァンサンク〜」を中心としたセットリストと生演奏によるステージで、なっちの持ち味は十二分に発揮されているし、バックバンドの皆さんも含めたパフォーマンス自体はなかなかの出来だし、歌手安倍なつみの魅力が詰まった作品には違いないですね。 なっち春ツアーを観ていない人にも、観に行った人にも、オススメの1枚だと思います。