Wishbone Four / Wishbone Ash

ウィッシュボーン・フォー

ウィッシュボーン・フォー

1973年リリースの4thアルバムです。 Derek Lawrence の元を離れセルフプロデュースで制作された作品ですが、オリジナルメンバー Ted Turner が在籍した最後のアルバムでもあります(後年復帰してますけど)。 


前作「Argus」までと比べると、良い意味でバラエティに富んだ構成になっています。 アコースティックなアレンジで爽やかな雰囲気の楽曲が彩りを添えて、バンドの新たな魅力が発揮されていると思いますが、見方を変えると統一感に乏しい、ということになりますね。 ここらへんがファンの評価の分かれるところですけど、楽曲そのものの魅力でカバーしていると思います。 これで平凡でつまらない曲が並んでいたら、何言われてるかわかりませんw ソングライティングの非凡さもまた、このバンドの魅力のひとつでしょう。 ワタシの、このバンドとの最初の出会いはジャケ買いした「Argus」ですが、続けて購入した本作も一発でお気に入りのひとつになりました。


あと、オーディオ的な意味合いでサウンドメイキングに特色があるのがいいですね。 独特のソリッドなタッチのサウンドでまとめられていて、印象に残ります。 こういうのはマスタリングをしたエンジニアとバンドメンバーの趣味なんでしょうけど、楽曲と演奏そのもの以外の要素のひとつとして、かなり重要だと認識しています。 オーディオ的なカラーが印象的といえば、Deep Purple の「Machine Head」なんかもそうですね。


※試聴はこちら(HMV)