First Light / Wishbone Ash

First Light

First Light

バンドのデビューアルバムは「Wishbone Ash」というタイトルで MCA Records から1970年にリリースされていますが、今年、Talking Elephant Records から、MCA と契約する前にレコーディングされていた幻のファーストアルバムともいうべき本作がリリースされました。 MCA との契約に際して、Deep Purple の Ritchie Blackmore が、最初のプロデューサーとなる Derek Lawrence に助言したという逸話は有名ですね。


よくこんな音源残ってたなあって感じですけど、ライナーによれば、クリスティーのオークションに出品されていたアセテート盤が見つかったのが発端だそうです。 音質的にはかなり荒削りだし、一部ノイジーな箇所もありますが、貴重な音源には変わりないですね。
再録前のバージョンもとても興味深いですが、なんといっても「Roads Of Day To Day」、「Joshua」、「Alone(vocalized version)」という、未リリースだったトラックが聴きどころでしょう。 「Roads Of Day To Day」は哀愁たっぷりの Martin のボーカルとメロディに4度でハモるツインギターがいかにもなナンバー、「Joshua」はバンドのジャズ趣味(「Handy」の後半とかもそうですね)を反映した、ちょっと変わったテイストのインストナンバーです。 「Alone」は2ndアルバム「Pilgrimage」収録のインストバージョンに比べると、Martin のボーカルでより憂いを帯びた雰囲気になってますね。


レア音源ノリのアルバムには違いないんで、もろに濃いファン向けのアイテムではありますが、聴いてると良い意味で時代を感じさせますね。 懐古趣味なおやぢにはピッタリかも?