Tracks -Live History Vol.1&Vol.2 / Wishbone Ash

海外では2002年にリリースされていた Wishbone Ash のライブアンソロジーですが、日本盤がリリースされたので買ってみました。 各2枚組で2,800円なんでお手頃ですね。 アンソロジーということで、過去のライブ音源の寄せ集めには違いないですが、リマスタリングで音が良くなってるのと、オフィシャルでは本作でしか聴けないトラックや、初収録のトラックもあるので、貴重かもしれません。


1972年から2002年までのライブからピックアップしたナンバーが収録されていて、トラックの並びは年代別じゃなくて適当っぽいです。 歴史のあるバンドなだけはあって、年代によって構成メンバーの違い(全部参加してるのは Andy Powell のみ)とか、楽曲のテイストそのものの変化もありますが、集大成という意味では聴き応えのある作品です。
リマスタリングしてるとはいえ、さすがに昔の音源はそれなりにクリアなサウンドになってはいるものの、良い音とは言えないかもしれません。 さらに、途中でフェードアウトしてる非常にもどかしいトラック(Vol.1 Disc2 の Persephone とか)もありますが、楽曲そのものの魅力がすべてをカバーして有り余るパワーを発揮してるので、全然問題なし! バンドとしてのオリジナリティは、今聴いても色褪せることはないですね。


オリジナルアルバムをコレクションする程ではないけれども、Wishbone Ash というバンドに興味がある向きにはピッタリのアルバムかもしれません。 とかく初期のアルバムだけが評価されがちなバンドですけど、楽曲単位で見れば新しめのナンバーにも、らしさ溢れるメロディとアンサンブルな作品はあるし、そういったナンバーが埋没してるのはもったいないと思います。 アルバム単位で見れば、確かに成功作とは言えない作品もあるので、そういった作品を薦める気はないですが、そこで本作というわけです。 もちろん、ウチみたく Wishbone Ash ヲタな人にも、レアな音源を含んでいるという点で魅力のある内容になっています。


ところで、ジャケ写は Andy のトレードマーク、1967年製の Gibosn Flying V(Maestro Vibrola付)ですが、オリジナルなんぞ買えるわけもない上に、2000年頃リイシューで出たやつも高いんだよなあ。 パーツ後付ならどうにかできそうですけど。 次にエレキ買うならコレしかないなw