The Dregs/Dregs of The Earth

ドレッグス・オブ・ジ・アース(紙ジャケット仕様)

ドレッグス・オブ・ジ・アース(紙ジャケット仕様)

ついでなんでDixie Dregsネタで。 本作がアリスタ・レコード移籍後第1弾のアルバムで、このアルバムから盟友T Lavitzがキーボードとして参加しています。 ちなみにパーソネルはSteve Morse(G)、T Lavitz(Key)、Andy West(B)、Allen Sloan(Vn)、Rod Morgenstein(Dr)。 1980年リリース作品です。


一言でいえば実にDregsらしいサウンドに溢れたアルバムです。 軽快なテンポのバックトラックにのせてSteveのディストーションサウンドとフルピッキングなフレーズが気持ちよすぎる1曲目「Road Expense」から、いきなりクリーントーンのリックやLavitzの軽快なピアノで押しまくるカントリー・チューン「Pride O'The Farm」に繋げたかと思ったら、3曲目はRodの叩く心地よいスロー・シャッフルのリズムに乗せて、メンバーのインタープレイが展開する「Twiggs Approved」に、Steve得意のリリカルで美しいオーケストレーションで和む4曲「Hereafter」と、バラエティに富んでいながらも、すべてがDregsサウンドになっているところがDregsのDregsたる所以でしょう。


バンドのメンバーのスキルも言うことなしです。 いろいろなスタイルを楽々と、しかも格好良くこなすRodのドラミングとAllenのベース、多彩なバッキングとセンスの良いソロプレイで彩りを添えるLavitz、Dregsには欠かせないヴァイオリンのAllenと、Steveの作る楽曲とそのプレイは、タレント揃いの職人達に支えられているとも言えます。

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Dregs(Steve)のアルバム聴く度に思いますが、やっぱあの二の腕は伊達じゃないですね。 正確無比なフルピッキング・フレーズは、あそこから生まれていると思います。 少しギターが弾ければ、なんちゃってインギーは可能ですが、なんちゃってSteve Morseはちょっとやそっとでは出来ません。(当然、ワタシは出来ませんw) 一切ごまかしが効かないクリーン・トーンでのプレイなんかは惚れ惚れしますね。 さすがにカントリーもこなすというか、ベースになっているだけはあります。