The Dregs/Industry Standard
- アーティスト: ザ・ドレッグス
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2006/04/26
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (1件) を見る
今回発掘されたのは、Steve Morse率いるDixie Dregsがアリスタ・レコードに移籍、バンド名も新たにThe Dregsとして何作かリリースしたうちの1枚です。(アリスタ第3弾) 1982年リリースで、パーソネルはSteve Morse(G)、T Lavitz(Key)、Andy West(B)、Mark O'Connor(Vn)、Rod Morgenstein(Dr)。
本作の特徴は、なんといってもボーカル入りのナンバーがあることでしょう。 Steve本人のライナーによればマネージネント会社の意向らしいですが、中々面白い作品に仕上がっています。 ボーカリストとして、Patrick SimmonsとAlex Ligertwoodのふたりが参加していますが、Patの歌う曲は、妙にタイトで演奏の上手いDoobieって雰囲気ですねw
5曲目の「Up in the Air」では、Steve Howeがゲストとして参加しています。 ナイロン弦のアコースティック・ギターによるクラシカルなデュエットナンバーですが、ふたりのカラーが絶妙に絡み合って独特の雰囲気出していますね。 同時にプレイして収録しているわけではないので、間や呼吸の妙味はありませんが、個性のコントラストが明確で面白い作品に仕上がっています。
他の収録曲は、タイトでスリリングなジャズ・ロック風ナンバーから、軽快なカントリーチューンまで、いつもどおりのかっちょいいDregs流インスト・ナンバーです。 アルバム全体的にはバラエティに富んでいる分、やや散漫な印象がなきにしもあらずですが、楽曲の出来自体やメンバーのプレイは文句なしですね。 Steve Morse(Dixie Dregs)ファンだけではなく、この手の音が嫌いじゃない人にはぜひ聴いて貰いたい1枚です。