Kurt Rosenwinkel/Deep Song
- アーティスト: Kurt Rosenwinkel
- 出版社/メーカー: Verve
- 発売日: 2005/03/01
- メディア: CD
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簡単に言えばストレートアヘッドで今風なジャズ・サウンドですが、クールでメロウ、都会的でオシャレ!、大の大人な雰囲気醸しだしまくりです。 全10曲中、2曲を除いてすべてKurtのオリジナル・ナンバーですが、やや無機質な印象は受けるものの、どのナンバーも聴きやすいのはマルですね。 テーマがキャッチーで耳について離れないような、分かり易いナンバーはありませんが、過剰に抽象的すぎるわけではないので聴いてて疲れる、もしくは頭が痛くなってくるようなことはありませんw
Kurtの弾くD'Angelicoのフルアコのトーンは、上品でさりげないエフェクト処理で、均一なタッチとともにこれまたクールでソフィスケイトされたサウンドです。 各所で聴ける自身のヴォイスとのユニゾンプレイなどは、George Bensonスタイルとは違って、思わず歌ってしまいました風でクールなサウンドにちょっとした人間臭さがブレンドされていい感じですね。 やたらクールって書いてますけど、クールって表現がぴったりなのでしょうがないw
注目されているギタリストだけはあって、そのプレイ自体もすごくユニーク。 特にフレーズの置き方が面白くて「そんなタイミングで弾くか普通」と突っ込みたくなるような、変わった展開が個性たっぷりだし、盛り上がってくると適度にエモーショナルなのも好印象です。 スタイル自体はオーソドックスですが、まぎれもなくコンテンポラリーでかっこいいギタリストのひとりだと思います。
後、バンド・メンバーのプレイも、出しゃばりすぎることなく楽曲に彩りを添えていて、上質なジャズとしてオススメできる作品に仕上がっていると思います。
こういうCDはグレードの高いオーディオシステムで聴きたいですねえ。 うちみたいにRippingしてmp3化、WinAmpで再生とか論外ですw 良い音楽はどんな環境で再生しても良い音楽には違いありませんが、より良くなるならそっちのほうが好ましいでしょう。
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ところで、Kurtですが今月末にToninho Hortaと一緒にブルーノート東京でライブをやります。 なにせ今月は現場不足だし、都内なら多少仕事が押しても大丈夫そうだし、たまにはハロプロ系以外もということで予約済みだったりしますが、楽しみだなあ…