スバル レオーネツーリングワゴン4WD その2

思い出の愛車のシリーズ続きです。 今回は「東北道サーモスタットがぽっきり事件」のほうを。 こちらは「FRでGO!事件」に比らべれば平和な部類です。 知らない人に説明しますと、水冷式のエンジンはクーラントが流れる経路の途中にサーモスタットというパーツが付いています。 水温が低いときはサーモスタットの弁が閉じてクーラントの流れをストップさせて、エンジン温度が上がる手助けをします。 ある程度の水温(だいたい80℃くらい)になると、この弁が開いてクーラントが流れて本来の冷却性能を発揮するようになります。 一般的なワックス式だとアホみたいに単純な構造のパーツです。


とある冬の夜、東北道を北に向かって走っておりました。 冬なんかだと水温は目盛りの丁度真ん中くらいで安定しています。 カーステがんがんで順調に走ってましたが、ふとインパネに目をやると水温がけっこう高くなってるのに気がつきました。 「あら?」と思って気にしながら走っているとどんどん水温が上昇していきます。 さすがにヤバそうなので最寄りのパーキングエリアに退避して様子を見ます。
停車してアイドリング状態だと少し温度が下がりますが、それでもかなり高めです。 いろいろチェックしてたらリターン側のパイプにクーラントが流れていないのがわかりました。 この時点でサーモスタットが原因と判明です。


余談ですが、この時期のレオーネはエンジンルームがスカスカだし、水平対向のおかげで補機類がなんでもかんでもエンジン上部についていました。 普通のレイアウトのクルマだとかったるくなるような作業も楽勝です。(たとえばウォーターポンプの交換とか。)
逆に面倒だったのはヘッド回りをいじるときです。 これまた水平対向ゆえですが、タイヤハウス側に手を突っ込めるくらいの穴が開いていて、タイヤを外してからの作業になってしまいます。 ちなみにヘッドガスケットがコルク製だったりするのが時代かもしれませんねw


閑話休題サーモスタットはエンジンのウォータージャケットについています。 これを外すこと自体は簡単ですが、外すと中のクーラントが流れ出してきます。 クーラントって毒々しい色してるし、水質汚染の観点からもそこらへんに垂れ流すと顰蹙もんですが、背に腹は変えられません。 水はけの良さそうな場所にクルマを移動して、ゴソゴソと作業開始です。
取り外して見ると、フランジ部分がぽっきり折れて弁が常時閉状態になっていました。 さすがにこれではどうしようもないので、サーモスタットなしのままパイプを元通りに組み付けて応急処置完了です。


この状態で走り出すと水温がまったく上がりませんw 今度はオーバークールが心配になってきますが、オーバーヒートよりはマシです。 少しでも温度上がるようにヒーターも止めて走ってましたが、あれは効果あったんだろか?
高速を降りてからはそこそこいい感じだったので、そのまま遊び呆けてましたw 新しいサーモスタットが届くまでそのままの状態でしたが、暖機運転にやたら時間がかかる以外は特に不都合はなかったですね。