Michael Hedges/Beyond Boundaries: Guitar Solos

Beyond Boundaries: Guitar Solos

Beyond Boundaries: Guitar Solos

Beyond Boundaries:Guitar Solos(TowerRecords)


勢いでネタにしてしまおうw Hedgesを聴いたことがない、という人には「Aerial Boundaries」よりも、こちらのほうが良いかもしれません。 2001年にリリースされた、ソロギタープレイを集めたベストアルバムです。 3曲の未発表テイクも収録されています。


とにかく、テクニック的にどうしたこうしたとか、そういう次元を超えて存在したギタリストでしょう。 この人が登場するまで、こういう風にギターを演奏するミュージシャンはメジャーシーンにはいませんでした。 それだけにインパクトは強烈でした。 
音が重なったときの響きの美しさを追求するのに、ギターという楽器は制約が大きいと思いますが、その限界に挑戦するかのような変幻自在のハーモニックスプレイ。 とにかく音の響きというものを非常に大切にしていることがわかります。 トップを叩いてパーカッシブな効果音を入れてアグレッシブに演奏されているナンバーもありますが、追求しているのは、やはり響きの美しさだと思います。 まずは聴いてみてください。


このアルバムではアコースティックギターでのプレイが中心ですが、スタインバーガー製のトランストレム付エレクトリックギターを使っての非常に美しいコードプレイが聴けるナンバーも発表しています。 そちらはちょっと不思議なテイストになっていますが、響きの美しさという点では共通したものがあります。


Hedges以降、フォロワーともいうべきギタリストが何人かシーンに登場していますが、誰も超えることが出来ない高みに到達している、といっても過言ではないでしょう。 オリジナルであることの偉大さがよくわかるギタリストです。