The Marshall Tucker Band/Where We All Belong

Where We All Belong

Where We All Belong(TowerRecords)

1973年にThe Allman Brothers Bandと同じCapricornレーベルから「The Marshall Tucker Band」でデビューしたサザンロック・バンドです。　デビューアルバムからは「Can't You See」という、かなり泥臭いサザンロックのヒットナンバーが生まれています。　この3rdアルバムはスタジオ録音パートとライブ録音パートに別れていて、アナログ盤では2枚組でした。　フィドルの大御所、Charlie Danielsも参加していて、軽妙なプレイを聴くことができます。　1974年リリース。

この時期のバンドのサウンドは、Allman Bros.などと比べると、カントリーミュージックの影響がより色濃くでています。　が、そこはサザンロックと呼ばれるだけはあって、ただのカントリーロックで終わっていません。　サザンロックに共通する独特のうねるようなノリがあるし、ブルース色の濃い楽曲もレパートリーに加えつつ、フルートでちょっとのどかな大平原の小さな家的イキフンを出してみたり。(あれは西部だっけかw)　あと、リードギターのToy Caldwellがフラットピックを使わずに親指弾きをしているので、独特の跳ねた感じのフレージングになっていて、それもバンドのサウンドの良いアクセントになっています。　

Allmanとえいば、長時間のインプロパートも売りですが、このバンドもそういうのが嫌いじゃないみたいで、ライブパートは4曲しかありません。(CDではボーナストラックが1曲追加されています。)　「24 Hours At A Time」などでその熱いプレイが堪能できます。
ボーカルのちょっとカントリーシンガーチックな歌い方も含め、ものすごくアメリカ南部〜、って感じのするサウンドで、かなり好きなバンドのひとつです。