gone to earth / David Sylvian

Gone to Earth (W/CD)

ブックオフで暇つぶしをしていたら、この CD が目に止まりました。　確かソロ名義のアルバムで Robert Fripp が参加している作品があったなーと思い出したので、このアルバムに参加しているかどうかも確かめずに、そのままレジへ。　知らないアーティストのジャケ買いも含め、深く考えずに買って失敗するパターンは非常に多いですが、今回は大丈夫でしたw

1986 年リリース作品です。　オリジナルのアナログ盤は 2 枚組で、DISC1 がヴォーカル編、DISC2 がインスト編という形になっていましたが、購入した CD は 1 枚に収録されていました（リマスター盤はボーナストラックを加えた 2 枚組）。　David Sylvian って、個人的には Japan のフロントマン時代のイメージが強いんだけど、Japan そのものを熱心に聴いていたわけではないし、特に思い入れのようなものはないですね。　ソロワークスも、なんとなくアンビエントな作風だなーくらいのアバウトな捉え方をしていたので、じっくり聴くのは初めてかな。

ヴォーカル入りのナンバーとインストナンバーでテイストがガラリと変わる、なんてこともなく、一貫して耽美的かつ退廃的なムードが漂いますねえ。　　インスト編はかなり抽象的なテイストなので小難しい印象もあるんだけど、アンビエント・ミュージックだと捉えればアリでしょう。　というか、無理矢理カテゴライズするなら全編がアンビエントミュージックの一種と言えなくもない感じ？　インスト編は当時のファンには不評だったそうですが、ヴォーカルがないだけで、流れとしては全然不自然じゃないですね。　ヴォーカリストとしての個性が強烈なだけに、ないと物足りないというのは理解できますが。　個人的には、空間が多めでソリッドなサウンドが ECM レーベルを彷彿とさせるのと、ラストを飾る「Upon This Earth」でフィーチャーされている Robert のギターシンセサイザーによるプレイが凄すぎるという理由で、手に入れて良かったーと思える一枚です。