iPad

スマートフォンとノートブックのあいだを埋める第三のカテゴリーだそうですが、乱暴に言えばデカイ iPhone ですか。 実に Apple らしさ溢れる魅力的な製品だとは思うものの、重量 680〜730g という数字がアレかなあ… 肌身離さず持ち歩くにはサイズも含めて少々無理があるので、iPhoneiPod Touch)のような身近なデバイスとしては使えないですね。 ネットブックに対する Apple の解答だ!みたいな論調もあるようですが、そもそも普通のネットブックは手軽に持って歩く気になるほど軽量ではないので、ライバルにはなり得ない気がします。 まあ、ユーザーニーズへのアプローチ方法として、なんでしょうね。
ネットブックほど重くはないものの、持ち運びの負荷に見合うだけの対価が得られるかどうかがキモです。 安直に思いつくのは、画面の大きさを活かしたビューワー的な使い方ですかね。 Apple が推している電子ブックリーダーのような。 プラットフォームとしてはまさにピッタリな感じですが、AmazonKindle が成功しているアメリカならともかく、今の日本じゃ、コンテンツも含めたインフラをサクッと立ち上げられるほど業界の中の人は頭柔らかくないし、まあ期待薄でしょう。


基本的なアプリケーションは揃っているし、SDK も提供されるということで面白いモノが出てくる下地は十分とはいえ、普通のパソコンほど自由度がないのも個人的に惹かれないポイントかな。 この重さだったら、SONY VAIO Type-P を選択すると思います。 ただのネット端末としてなら iPhone で十分だし、前述のとおりインフラの問題もあるし、中途半端な印象はいなめません。 これが大ヒットするようなら、日本もまだまだ捨てたもんじゃないな、という気はしますが。


PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100128_345309.html