Charlie Hunter Trio at COTTON CLUB(2009.1.16 1st Show)

本日は、アップフロントグループが運営する丸の内のオサレなジャズレストランへ。 Charlie Hunter って、ぜひ生で観てみたいギタリストのひとりだし、チャージもそこそこだし、思わずポチッてしまいました。 サイトには「新譜を携えやってくる」とあるので、セットリストもそれに準拠したものになるのかな? 最近は、使用ギターも変わって、かつてのオルガンみたいなサウンドとは大部違うみたいですが、超楽しみだわ〜♪


□現着 17:20
策略を巡らせてドアオープン10分前に着いたら、待っているお客さんが皆無とかw 必死なヲタはいない模様です。 キャパが小さいとはいえ、こんなんで大丈夫かなあ… と、ハイネケンを飲みながら思っていたら、開演までにはそこそこの入りになりましたね。 サイドシートにはパラパラという程度だったけど、出演者が白けそうなくらい空席が多いというわけでもなかったです。 ビールのつまみに伊達鶏ムネ肉のケイジャン風味とかいうのをオーダーしたけど、なかなか美味しかったかも。
COTTON CLUB
写真は終演直後のエントランス付近です。 2nd Show を観に来た人達で賑わっていました。

本編

ほぼ定刻にフロアの照明が落ちてライブスタートです。 今回のメンバーは Charlie Hunter(g)Erik Deutsch(organ)Tony Mason(ds)というメンツ。 Charlie はステージに上がってから、おもむろにケースを開けてギターを取りだしていましたが、すごく変わったギターだし、演出みたいなもん?
使用機材は、Charlie が、以前使っていた Novax によく似ている Jeff Traugott の 7弦ギター。 ベース弦(5-7弦)側を EDEN WT800 + EDEN のキャビネット、ギター弦(1-4弦)側を Fender Deluxe Reverb に入れていました。 最初ギターにプラグを挿すときに、ベース側とギター側を間違えて逆に挿して Oh! みたいなのは一種の余興でしょうw 足元には Peterson のロゴがついた小さめのペダルがあったけど、演奏中に踏むわけではないし、それを見ながらチューニングしていたのでチューナーかな? あとは、サイケなルックスのオートワウ系のエフェクタも使っていました。 Erik は HAMMOND B-3、Tony は YAMAHA のシンプルなセット。


入場した時、Charlie ゼロズレの最前列センターには誰もいなかったので当然ながらそこで観ていたわけですが、プレイをガン見するには最高だったものの、サウンド的にはイマイチだったかもしれません。 PA の音は一切聞こえず、すべて生音なのはいいとしても、Erik のオルガン(レスリースピーカー)の音量がかなり小さめでバランスが悪かったです。 途中で PA 卓に向かって指示を出していたので、そもそも音自体が小さかった可能性もありますね。 ソロパートなど、なかなか華麗なプレイで魅せていただけに、勿体なかったです。 ま、がっつき席に座る方が悪いと言えばその通りではありますがw


演奏していた楽曲を無理矢理カテゴライズすると、アシッドジャズ、グルーヴジャズ? この言葉自体、なんだかよくわからないけど、とにかくグルーヴィでノリが気持ちよいナンバーが多かったですね。 ブルース色がかなり強めのナンバー(というか、普通にブルース)もあったりして、取っ付き易さという視点からはポイント高かったです。 Charlie の事を何も知らずに観に行っても、全然問題なしでしょう。 特殊なギターを駆使したユニークなプレイスタイルにも関わらず、技巧をひけらかすことなくベーシックともいえるサウンドを構築しているのは、とても興味深いです。


ユニークなスタイルといえば Stanley Jordan なんかもそうだけど、プレイを間近で観ていると、なにもそこまでしなくても〜と思ちゃいますね。 Charlie の場合はベースパートを一本のギター(正確には一部ベース弦のギター)で同時に弾いているわけですが、そこはベーシスト(今回なら Erik かな)に任せればいいじゃん!という。 ギター弦側をトリルしながらベース弦側でリズムを刻んでいる場面とか、もう変態すぎて笑うしかないかも。 ここらあたり、本人がインタビューに応えていそうな気がするので、探せばコダワリの真相がわかるはず(無責任w)。 いずれにしろ、とんでもないスタイルなので、百聞は一見にしかず、ギター大好きな人には一度観てみることをオススメします(COTTON CLUB でのライブは 1/18 まで)。