スクリーン / 安倍なつみ

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先週発売された約1年2ヶ月ぶりの新曲です(どうでもいいけど公式ディスコグラフィーの "2008年第1弾シングル!" という表現はちとアレですね)。 この曲、初披露は秋ツアー初日の愛知厚生年金会館公演だったわけですが、コンサート終了後にヲタもだちと「なんでつんく♂なの?」という話題で持ちきりでした。 要するに、1度聴いただけなのに、つんく♂の作品であることを確信していたと。 それくらい、つんく♂らしさ溢れる楽曲ですね。 つんく♂というか、シャ乱Qといった方がピッタリかな(なっち自身も語っていましたが)。 マイナーキーに独特のメロディラインは、つんく♂歌謡の王道みたいな仕上がりです。
昔だったらこういうのもアリかな〜と思ったのかもしれませんが、非つんく♂作品でイイ感じの路線を行きつつあったところにコレだと、楽曲の出来うんぬんの前に違和感を感じざるを得ません。 来年3月にハロプロ卒業ということで、一種の餞別みたいなものなのかな? もっとも、ハロプロ卒業でつんく♂プロデュースから完全に離れるかどうかは不明ですが。


コンサートでは徳武弘文さんのギターによるオブリが印象的だったけど、CD の方は打ち込み全開でやや無機質な感じのバックトラックになっていますね。 シンセのオブリとか、単調なリズムパターンのドラムとか、ところどころに出てくるシンセドラムの音なども、そういうテイストをより強調している感じです。 なっちの歌声が割と生々しいのと対照的ですが、煩い感じはしないのでアリかナシかだとアリかもしれません。 ただ、打ち込みで仕上げるにしても、もうちょっと人間臭さを感じさせるアレンジと音使いの方が歌の世界にはマッチしたかも?


c/w の「さよならさえ言えぬまま」は、タイトルナンバーの続編のような位置付けだそうですが、歌詞はともかくメロディが印象に残りにくいし、出来としてはイマイチかなあ… なっちのシングルの c/w 曲はなにげに良曲揃いなので、やや期待外れといったところでしょうか。