From The Reach / Sonny Landreth

From the Reach

From the Reach

コンテンポラリーでユニークなスライドギタリスト、Sonny Landreth のニューアルバムです。 本作は豪華ゲストギタリストを迎えているのがウリのひとつだと思いますが、アルバムそのものの出来もバッチリ。 程よく洗練されたサウンドが文句なしに格好いいし、耳に馴染む軽快なチューンが多めな構成で楽しめます。 ゲストギタリストの個性溢れるプレイが堪能できると同時に、Sonny 自身のプレイも埋没することなく絡んでくるところなんか、絶妙のバランスで見事ですね。


参加しているギタリストは Mark Knopfler(「Blue Tarp Blues」)、Robben Ford(「Way Past Long」「Blue Angel」)、Eric Johnson(「The Milky Way Home」)、Eric Clapton(「When I Still Had You」「Storm of Worry」)、Vince Gill(「The Goin' On」、Vo のみで参加の曲もあり)という顔ぶれ。 他にギタリストではありませんが、Dr.John がピアノで参加していたりします。 
競演しているナンバーが、ゲストに合わせたアレンジとテイストになっているところは良い意味での遊び心が感じられて、聴いていると思わずニンマリしてしまいますね。 ここらへん、Steve Morse の「Major Impacts」に近いノリを感じさせます。 特に Eric Johnson が参加している「The Milky Way Home」とか、Eric ファンが聴いたら笑ってしまうかも? ただし、どのナンバーも安直ななんちゃってモノマネではなく、楽曲としての完成度の高さとプレイヤーの個性を両立させているところがサスガ。 ギターミュージックが好きな人なら文句なく楽しめる 1 枚でしょう。