2 Drink Minimun / Wayne Krantz

2 ドリンク・ミニマム

2 ドリンク・ミニマム

Steely Dan のバンドメンバーとしても活躍する Wayne のリーダー作品。 1995年、ニューヨークの 55 BAR でのライブを収録したアルバムです。 パーソネルは、Wayne Krantz(G)、Lincoln Goines(B)、Zach Danziger(Dr) というラインアップ。


世の中にはいろんな意味で聴くのがしんどい音楽というのがありますが、これなんか当てはまるかも? とにかく、ほぼ全編インタープレイの応酬みたいなノリで緊張感漂いまくりなので、なにか別の事をしながら聴くのはほぼ不可能w かといって、集中して聴いてると疲れますねえ(割とリラックスムードの曲もありますが)。 ジャンル的には、安直に言えばハードなジャズかな。 ギター(ジャケ写を見ると Surh Guitars っぽいギターを使っています)の音色とか割と歪んでたりするし、曲によってはロック寄りな感じもするんで、ハード・フュージョン と表現したほうが近いかもしれませんね。 まあ、カテゴライズという行為にはあんまり意味がなかったりしますがw


Wayne のギタープレイそのものは開いた口がふさがらないくらい凄いです。 これだけ自由奔放にギターが弾ける人自体そうそういませんからね。 しかもスタイルがユニークだし、すごく想像力が豊かな人なんだろうなあ、と思わせる展開で縦横無尽です。 めちゃ格好いいんだけど、決してマネしようとは思わない(出来ない)タイプのギタリストですね。 バックを支えるふたりも当然ながら半端じゃないんで、こんなに緊張感溢れるサウンドが構築できるんでしょう。 複雑な構成の曲を熱いインプロヴィゼーションで盛り上げるタイプのバンドが好きな人にはピッタリな1枚です。


※こちらで試聴可
2 Drink Minimum(HMV)