ミュージカル「白蛇伝−White Lovers」 11/20公演

関係ない
昨日からの雨も上がって気温も平年並みに戻り、お出かけ日和でなによりです。(ちなみに、東京の本日の最高気温平年値は15.9℃) 銀座へお出かけは初日以来なんで、あれからどれくらいパワーアップしてるかすごく楽しみですね〜。 とりあえず仕事を華麗にうやむやにして万全の体制を整えておかないと…


東京メトロ10000系電車で帰宅ちう〜♪ 平日の夜なのにけっこうな客入りでちとびっくり。 一般人が多いというよりは、一般人しかいないと言っても過言じゃない客層で、ヲタどもの影が薄かったですねw
肝心の舞台の方ですが、さすがに公演数をこなしているだけはあって、密度の高い、熱い歌と演技で引き込まれました。 ただ、役者のパフォーマンスに対する満足度が上がってくると、脚本と演出に対する不満が浮き彫りになってくるのはしょうがないかな。 特に演出は、2回目の観劇ということで少し冷静になって観ると、かなり滑稽に映るシーンもあったりして気になりました。 キャストがそれなりのメンツな分、ギャップがすごいですねw ※写真はル・テアトル銀座にはなんの関係もない、東京国際フォーラムのホールA入口あたりです。


ネタバレしてます!


□本編
そもそも下敷きになってるストーリーが荒唐無稽一歩手前みたいな感じなんで、脚本と演出には苦労があるんでしょうけど、それでもちょっとなあ…って感じる場面がありますね。 詰め込みすぎで説明不足なのは他の劇でもありがちなんで許すとしても、演出面はもうちょいどうにかして欲しかったかも。 例えば剣を使った戦いのシーンとか。 リソース(セットetc)が限られてる上に設定自体がアレなんで限界があるとはいえ、覚めた目でみたら戦隊物のショーと大差ないかもしれませんw 人物描写の方も、許仙(シュウセン)とかただのボンクラすれすれですし。 いっそのこと、許仙と白娘(パイニャン)の恋愛ストーリーを軸に展開してしまったほうが良かったかもしれませんね。


と、文句を言いつつもキャストの皆さんのパフォーマンスは素晴らしいので、十分満足できる出来になってるんではないでしょうか。 上にも書きましたけど、本公演は一般のお客さんだらけで、終演後そこかしこで感想を語ってるのが耳に入りましたが、概ね好評のようでなによりです。 なっちが座長を務める公演が好評なのは、とりあえずヲタ的にはうれしいことには違いないし、次にも繋がるので。
初日見たときにけっこう違和感のあった市川右近さんですが、ああいうしゃべり方のキャラ設定だと思って見ればそんなにヘンでもないかなw さすがに立ち姿とかは決まってて格好いいですね。 
その他のキャストでは、子供達がいいですね〜。 なっちの手下の青魚(シャオチン)役の福田花音ちゃんはもちろん、森の動物役の子達も。 許仙が死んでしまった後の、子供達の歌はなにげに泣けます。


若干気になるのは、歌詞に英語があるところでしょうか。 「妖かしの宝珠」の"スネークスキン"とか「蛇牙の挑発」の"You Shall Die! Do it!"とか。 歌詞を知った上で聴いていれば問題ないですが、知らずに聴いてると何歌ってるんだろ?って気になりますよね。 特に"You Shall Die!"なんて言い回しは古臭ささえ感じさせるのでいかがなもんかと思いますけど、些細なことなんでどうでもいっか。 一応中国が舞台の割には役名と屋敷以外に中華テイストが希薄なのも気になりますが、こっちもどうでもいいですねw


以下、小ネタ。

  • グッズ売り場でなっち2ndアルバム流してますね。 初日もそうだったのかもしれませんがw
  • トイレは階下のも使えるようになってました。 さすがに上のやつだけだと男子トイレ少なすぎです。 さらに、半券を持っていれば外に出て再入場することも可能です。
  • 初日と比べるとオケと歌声の音量バランスがいい感じで、とても聴きやすかったです。 歌詞が聞きとれないとストーリーを理解するのに妨げになるので、PAのコンディションはなにげに重要かも。
  • なっち演じる白素貞(ハクソテイ)と仁科有理さん演じる胡媚(フーメイ)の最初の戦闘シーンで、なっちが剣を1本落としてました。 慌てず騒がず、普通に剣1本のまま殺陣やってましたけど、落とす設定じゃないよなあ?
  • 憂波(ウパ)役の幸村吉也さんが客弄りをやりますが、本公演ではずっこけて客席に落ちたところですぐそばのお客さんに対して「ヤギさん捕まえた! ヤギさんじゃなくて八木さん? 八木さん風邪? カリンいっぱい生ってるから採てってね」と。 さらに捌け際に「さっきあそこで"メェ〜"とか言えばもうひと笑い取れた」 そこそこウケてたような気がします。

安倍なつみ
初日見た時点でけっこうイイ感じだったんで期待してましたが、当たり前ながらさらに良くなってて思わずニンマリです。(キモ) 歌に関して、初日は強いて言えば低音域が若干弱いかな?という印象でしたけど、本公演ではかなり進歩してました。 例えば第2幕前半で桔梗(キキョウ)役の相沢真紀さんとハモってる「宿命の二人」の低音パートとか、続く鑼美亜(ラミア)役の彩輝なおさんと一緒に歌う「孤独の鑼美亜(のバージョン違い)」とか。 音程も安定しててけっこう痺れました。 歌詞の間違いとかあったけど気になる程でもないですね。 
演技の方はもう文句のつけようがないなあ。 まあ、なっちヲタなので採点甘いかもしれないけどw セリフ聴きやすいし場面毎のメリハリや抑揚もバッチリだし、少なくとも劇に入り込むのに気になるようなポイントは無かったです。 殺陣のシーンがソフトな感じになるのは、向き不向きもあるし、持ち味として暖かく見守ってますw


□カーテンコール
出演者が一人(一組)ずつ出てきて最後全員集合で客席に挨拶、といういつものやつ。 最後のなっちの挨拶はこんな感じでした。

  • (●´ー`)<みなさま、本日は雨の中寒い中お越し下さいましてありがとうございました
  • (●´ー`)<今日の公演楽しんでいただけたでしょうか(客席拍手)
  • (●´ー`)<ありがとうございます いや〜うれしいです
  • (●´ー`)<この白蛇伝ミュージカルは今月の26日までやっております
  • (●´ー`)<もうあと残り…ねえ何公演ですね?(と言って横にいた彩輝なおさんに無茶振りしてましたw 彩輝さんは思わず笑ってましたけど)
  • (●´ー`)<みなさん、もし良かったらまた1度とは言わず2度でも3度でも何度でも足をお運びください
  • (●´ー`)<私たちは待っております
  • (●´ー`)<本日はありがとうございました

ここの挨拶、例によってグダグダ風味でしたけど、ワタシの隣にいたおばちゃんグループと前列のおねいさん二人組にはウケてましたねw


とりあえず、こんな感じ。 やっぱ千秋楽は行くしかないな…