Dixie Dregs/What if

What If

What If

1stアルバム(id:anomala:20060823#p1)リリースの翌年、1978年にリリースされた2ndアルバムです。 幅広い音楽性と卓越した演奏技術が織りなす、彼ら独自の世界は1stアルバムの時点で確立されていましたが、本作も見事なまでのDregsカラーで言うことナシですね。 今聴いても古臭さをまったく感じさせないのは、流行とは無関係に自分達がやりたい事をストレートにやるというスタイルを貫き通しているからこそでしょう。 音楽シーンの商業的な面では色々と軋轢もあるようですが、こんだけ完成度が高ければ我が道を行く姿も格好良く映ります。


1stに比べると、曲の構成やアレンジがやや複雑になってサウンドの密度が高くなった印象を受けます。 「Take It Off The Top」や「Travel Tunes」など、Dregs流ジャズロックど真ん中ともいうべき疾走感溢れるナンバーも収録されていますが、2曲目の「Odyssey」などは構成といいアレンジといい、プログレッシブ・ロックそのものですね。 他にも「Blow by blow」あたりを彷彿とさせるRhodesがオサレなタイトル・ナンバー「What if」とか痺れます。 Dregs最初期のアルバムではオススメの1枚かも。