安倍なつみディナーショーについて

千葉・東京・大阪3会場で5公演の日程無事終了しました。 なっちの歌を生演奏で聴ける、中々得難い公演ではありましたが、根本的なところで釈然としないことがありまして…


セットリストにノリの良い曲が多いことや、楽曲のアレンジがオリジナル尊重路線だったことを考えると、主催者側も狙っていたんだと思いますが、お客さんも含めて全体的なノリが普通のコンサートに近かったと思います。 別に普通のコンサートのノリは嫌いじゃないんですけど、一応"ディナーショー"というスペシャルな公演なんで、そういうスペシャル感を強調しても良かったんではないかと思います。 
はっきり言って、お客さんというかヲタどもがうるさすぎです。 これはヲタのせいだけではなくて、そういう路線で演出されていたことにも大きな原因があると思いますが。 特に最後の大阪公演はキャパが多いせいもあってか、曲間とか、普段のコンサートとなにも変わりませんでした。 例えばカジュアルディナーショーみたいなアンプラグド路線で演出されていたら、あそこまでヲタがうざく感じることはなかったと思います。


別に今回の公演自体を否定しているわけではありません。 26,000円という、安くはないチケット代を払って、それなりに格式のあるホテルで開催されるショーとして、普通のコンサートと同じノリはいかがなもんか、と言いたいわけです。 今回のような内容だったら、小さめのホールで普通の公演をやったほうがマッチするんではないでしょうか。 ヲタだって、ノリノリの曲をスーツ着て座って聴いてるよりは、身軽な格好でいつもどおり聴いてた方がいいと思ってそうですけど。
客席の間を歩いたりするのはディナーショーならではの演出ですが、自分の席が遠かったらなんの意味もありません。 オマケに大阪会場くらい広いと、後方の席からメインステージまで距離がありすぎて、(視覚として)なっちを身近に感じるなんてことは出来ないでしょう。 キャンドル・サービスみたいに客席を練り歩けなんていいませんが、せめて島ステージを最後方に設けるくらいの工夫が必要だったと思います。


純粋になっちのパフォーマンス自体は楽しめたし、満足できる出来だったとは思うんだけれども、"ディナーショー"というフォーマットにこだわる意味が不明なんですよね。 金銭的な要因や、その他いろいろ(出演者の格とか)を考えての選択なんでしょうが、ちぐはぐな印象は拭えません。 次やるなら、もうちょっと考えてほしいと思います。