安倍なつみコンサートツアー2006春〜おとめちっくBANK〜について その3

界隈がリボンの騎士で盛り上がってる中、ほとんど昔話のような内容になっておりますw(その2の続きです) 今回はゲストのかおりんこと飯田圭織さんについて書いてみました。


□ゲストについて
"24カラット"ツアーがらみでちょっと書きましたが、ゲストについては人選そのものよりも、どう絡むかのほうが重要だと思います。 今回の飯田さんは、いわずとしれた娘。オリジナルメンバーなわけですから、(かつての)娘。色の濃い絡み方をやるなら、ベストと言ってもよい人選でした。 なので、落とし所が注目されたわけですが、ソツのない線でまとめてきたといえるでしょう。
結果として娘。がらみは二人で歌う「夢の中」の1曲だけ。 この曲は飯田さんが自身の卒コンで歌ったナンバーでもありますが、さらに初の試みであるアコースティック・コーナーでの披露という付加価値もあって、娘。色の強さがことさら前面に出ている印象はなかったと思います。 強いて言えば、飯田さんがメインパートを歌っているので飯田さん色が強いとも言えますが、余計な色づけなしに純粋に二人のパフォーマンスが堪能できたんではないでしょうか。 


飯田さんで気になったのは、やはり「バラ色の人生」ですね。 フランス語で歌われた同曲ですが、いつも書いてたとおり、雰囲気以上のなにかを感じることはありませんでした。 地中海レーベル所属で、そういう路線なんだから意外な選曲というわけではないですが、失礼ながら、飯田さん程度のバックボーンでフランス語の歌詞を歌われても説得力ありません。 聴いてる方はフランス語わかるやつなんか(ほぼ)皆無なんだから、当たり前の話ですけども。 
もちろん、音としての意味しかない歌詞で人々になんらかの感動を与えることは可能ですが、それを期待するのは飯田さんには重荷すぎるでしょう。 他の2曲、オリジナルナンバーの「桜の花の咲く頃」と「Papillon」で、十分飯田さんらしいパフォーマンスが発揮できているし、聴いている方も素直に歌に入り込めます。 日本語なんで歌詞の意味がわかりますからね。 
ポジティブに捉えると、それなりの雰囲気は出るので、それまでのなっちカラーを強引に飯田カラーに切り替える為の選曲だったのかもしれません。


飯田さんはアンコールの2曲「恋愛戦隊シツレンジャー」と「腕を組んで帰りたい」にも参加していますが、こちらの方はなっちに合わせている分、無理矢理な感じは薄かったと思います。 ただし、なぜ「恋愛戦隊シツレンジャー」なのか?という疑問は残りますね。 なっちが所属していたグループの曲から何か持ってこようと考えての選曲だと推測しますが、飯田さんにマッチしてるかと聞かれるとNOとしか言いようがない気がします。 
妙なダンスが見られるという余録はありますが、本質的な違和感を覆す程でもないですし。 最後にひと盛り上げしようぜ!って目論見だったら、他にいくらでも使える曲があるし、ほんとに意味がわからないですね。 


と、ごちゃごちゃ書いてますけど、ゲストとしては成功していたと思いますね。 飯田さんがあまり押しの強いキャラではないこともプラス要因だった気がします。 ソロ部分がアコースティック・コーナーでの出演だったのも、飯田さんの持ち味を生かしているし、コンサート全体から見たバランスも良かったと思います。


あらためて言うまでもないですが、これ全部(飯田さんも好きな)なっちヲタ視点ですので、念のため。 はたして続きはあるんだろうか…