GONG/Gazeuse!

Gazeuse

Gazeuse

Gazeuse!(TowerRecords)


実態がなんだかよくわからんバンドの代表格みたいなGONGの1976年リリース作品です。 時代によってそのサウンドがころころ変わりますが、本作はAllan Holdsworth(G)参加でジャズ/フュージョン色が俄然強め? バンド誕生の経緯からするとプログレッシブ・ロックですが。
本作の参加ミュージシャンはAllan以外に、Mireille Bauer(Vib,Per)、Mino Cinelou(Per)、Didier Malherbe(Sax,fl)、Benoit Moerlen(Vib)、Pierre Moerlen(Dr,Per)、Francis Moze(B,P)。 なにせ「GONG」なので、やたらパーカッションの人がいますが、Santanaのようなラテン色の強いプリミティブな方向とは違い、もっと洗練された感じです。 「Shadows of」での、そのリズムをバックにした、AllanのギターやDidierのフルートが宙を舞ういかしたプレイを聞けば納得していただけるかと。 激しいインタープレイの応酬などはありませんが、クールでタイトなノリと、熱いけれど落ち着いたムードが心地よいです。


GONGといえばSteve Hillageが在籍していた時のRADIO GNOME INVISIBLEの第3作目、「YOU」なんかが評価が高いようですが、本作もAllanが嫌いじゃない人にはオススメの1枚です。 逆に言うと、そんだけAllanカラーが出ています。